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第19話 ページ20

「A」

『は、はい!』

「俺の湯飲みを知らんか?確か机に...」

『と、取ってきます!』

いけないいけない
三日月さんの用を終わらせなきゃ

湯飲みは確か片付けたから棚に...


「Aちゃん!」

『栞さん。どうしたんですか?』

「天下五剣って恐ろしいわね」

『え?』
 
「もう、美しすぎて...あれは緊張するわ」

『毎日、心臓が持ちませんよ』

「それよりね!三日月さんって、このゲームのキャラクターに似てない?」

『はい?』

「Aちゃんがさっき言ってたキャラクター!雰囲気とかさ!」

『そ、そうですか?』

「もしかして、三日月さんのことタイプだったりして?」

『ち、違いますよ!』


「見つからんか?俺も手伝おう」

『み、三日月さん!?』

「どうした?顔が赤いぞ?」

『な、夏だからですよ!』

「...それはなんだ?」

「これはゲームです!」

「げーむ?なにやら、画面に人が居るようだな。何者だ?」

「このキャラクター、Aちゃんの推しなんです」

「推し?」

「簡単に言えば、好きな人かな?」

『ちょっと!栞さん!』

三日月さんにペラペラ言っても分かるはずがない

「ふむ...Aの好きな男か...」

「顔がタイプなんだよね?」

「たいぷ?Aは俺の顔が好きだと言っていたはずだが...違うのか?」

『えっ!?』

「どうなのだ?」

『す、好きですけど...』

「そうかそうか。はっはっは」

こんなの告白させられてるようなもんだ


三日月さんの顔を見ると嬉しそうに笑っている

『うぅ...』

(なるほど〜)


「しかし、このげーむは何をする?」

「これは乙女ゲームって言って、恋愛シミュレーションなんです。つまり、この画面のキャラクターと恋愛するんです」

「ふむ、恋愛か...」

「最近私がハマってて、Aちゃんにも薦めようと思って!ドキドキの、キュンキュンですよ!」

熱く語っているが、三日月さんに伝わっているのだろうか?

「恋愛経験が少ないAちゃんに、もってこい!」

『栞さん...』

「このゲームでキャラクターを攻略して1歩ずつ進まなきゃ!」

『でも、さすがに乙女ゲームは恥ずかしいですよ』

「良いから良いから!」


これは断る選択肢がないやつだな

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 三日月宗近   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年8月2日 1時

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