とある本丸にやってきた見習い審神者は天下五剣に恋をしました (ページ16)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:65,428 hit

第15話　ページ16

息子さんと部屋に来たものの、何を話したらいいのだろうか...

とりあえず、おもてなししなきゃ！

『い、今、お茶淹れますね』

「別に気を遣わなくて良いって」

『そ、そういうわけには！』

この間、鴬丸さんから頂いた緑茶しよう

茶葉を手にした瞬間、後ろから息子さんが私を抱き締めてきた

『ちょっ！な、何するんですか！』

「お茶とか、どうでもいいからさ...」

『は、離して下さい！』

「顔、真っ赤...可愛い。誘ってるの？」

『そ、そんなんじゃ！』

「ねぇ、知ってる？俺、今まで何人もの見習いに手出してきたんだよね」

『えっ...』

「もちろん、母さんは知らない。まぁ、知ってても気付かない振りしてるだろ」

『ど、どうして...』

「見習いが邪魔だから...かな」

見習いが邪魔？
そんなはずない。審神者様は良いお方だ

「で、俺はその手助け」

『手助け？』

「そっ。審神者の息子と体の関係を持ったまま残れないでしょ？毎日、嫌でも顔を合わすからな。辞めていく奴も居た」

つまり、私をそのうちの1人にするつもりなの？

「顔がタイプだからラッキーだわ」

『いや！離して！』

「抵抗しても男の力には敵わない。大人しくしてれば痛い思いはしない」

その通りだ
私の力では、腕さえ振り払えない

「顔、こっち向けって...」

『やっ...』

「んっ...」

『んっ！？んんっ！』

強引に唇を奪われた

優しさの欠片もない乱暴なキス

気持ち悪い...

初めてのキスが、こんな形になるだなんて...

『はぁ...はぁ...』

「はは。もう息切れてるの？これからだよ」

ドサッ

『キャッ！』

ビリッ！

『や、やめて...』

「ここまで来てやめるわけないだろ。お前も大人なんだなら分かるだろ」

『あっ...やぁ...』

「んっ...」

次々と触れていく息子さん...いや。男

どれだけ抗っても、私の力では抵抗にすらならない

されるがままになっていく

「はは...抵抗する気もないぐらい、気持ちいい？」

私の初めても
私の見習い生活も、これで終わりなんだ...

三日月さんと、もっと仲良くなりたかったな...

三日月さん、さようなら...

パンッ！
　
襖が勢いよく開いた

誰？
意識が朦朧とする
これが審神者様だったら、もう終わりだな...