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PROLOGUE
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「受けてみようと思います…bighitのオーディション…。」
覚悟を決めた次の日のレッスン後、先生の元に駆け寄った。
『…わかった。後悔の無いようにね。』
私の言葉を最後まで聞いた先生はそう答えて優しく背中を叩いてくれた。
『ま、落ちても良い経験になる！！笑』
「縁起でもないこと言わないでください…笑」
いつも通りの会話に自然と笑みが溢れる。
冗談交じりのその言葉のお陰で肩の力が抜けた気がした。
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それからはトントン拍子で話が進んで、早速1ヶ月後には現地で非公開オーディションを受けることになった。
「ほんとに受けに行くことになっちゃったな…」
オーディションに向けたレッスンの帰り道、月を見上げて小さく呟いた。
季節が移り変わり少しずつ冷たくなる風は、時の流れの早さを感じさせる。
あの世界はどんな場所なんだろう。
自然と脳裏に浮かぶのは彼らのパフォーマンスだった。
高まる期待と不安を落ち着かせるように、深呼吸をした。
PROLOGUE fin.
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作者名：12345 | 作成日時：2023年10月15日 20時
