そぐったゴミのお飯事【ノーマン】

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Ray side


脱出チャンスはほぼ一回しかない分、作戦を極限まで完璧に練る必要があるから、

脱出はほぼ不可能に等しい。


レイ「あーくそっ！！！」


こんな早くに六年越しの作戦を使っていいのか、

満を持してエマとノーマンだけでも救った方がいいのか…。

でも、Aが出荷されるのを無抵抗で受け入れるなんて絶対に嫌だ。


レイ「どうすりゃあいいんだよ…！！！」


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Norman side


イザベラ「おめでとうA。貴方の里親が決まったわ。一ヶ月後にここを出ることになるわ」


妙にレイがピリピリしていると思った、夕食中。突然の報告に鈍器で頭を殴られた気がした。

ずっと一緒だと思ってたのに、こんなにも早くお別れなの？


ギルダ「えっ、ノーマン泣いてるよ〜！？」

『ノーマンどうしたの？？』


いつのまにか涙がボロボロとこぼれ出す。

Aが僕の背中に手を当てて、優しく撫でてくれるのが、

あったかくて心地よくて、ますます涙が止まらない。


ノーマン「僕Aが好きなんだよ。だからずっと一緒にいたくて、それでっ…」


喉がキュッと締め付けられて、僕が喋れなくなると、Aは


『私もノーマン大好き。だから、ハウスを出てもここに会いにくるよ。

だからノーマン泣かないで？』


と、いつもみたいにふんわり綺麗に笑うもんだから、

僕は彼女を抱きしめて、いつもみたいに我慢せず、歯止めなしにベラベラと、彼女に愛を語った。


ノーマン「そんなんじゃ足りないよ。ずーーーーーーーっと、片時も離れたくないんだ。

君に嫌われたくないから言わなかったけど、僕の頭の中ずっと君でいっぱいだったんだよ。

でも、そんな君がいなくなったら僕を満たすものの九割九分九厘なくなる。

君が本当に可愛くて可愛くて仕方なくて、小さな仕草も声も表情も動きも全部愛おしくて、

なのに、そんな君がいなくなったら僕はどう生きればいいの？」


そんな僕に戸惑うAだけど、それでも背中を優しく撫で続けてくれている。

フルスコアをとる僕が、スコア100点足らずの四、三歳児より、今はよっぽど子供だ。

だからこんなこと言ったんだろう


ノーマン「君がいなくなるなら僕は死にたいよ」


ママやエマたちは僕のそんな言葉に驚いた。

でも、Aは僕の頰をさほど強くないその力で平手打ちして、悲しそうな顔をする。


『死にたいとか言わないで。私はノーマンが死んだら凄い悲しい』

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