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『ノ、ノーマンっ。なんでもしてくれるんだよね?できることなら…』
「うん?そうだけど…?」
『き、キスもできるの?』
「あぁ、もちろんさ」
『じゃ、じゃあキスして…ほしい…』
「うん。喜んで」
むちゅーーーーーーーーー
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「っていう感じの展開を僕は望んでるんだよね。
でも、Aったら「可愛い花を摘んできて?」とか、「図書館の本を取ってきて?」とか、
そんなのいっつもやってるじゃんっっっっっ!!って言いたくなる事しか言ってこないんだよね。
どう思う。レイ。」
「それをなんで俺に聞くんだよ。知らねえよ。ていうか、お前の脳内やばいな」
「え?なんていった?」
「なんでもねえ」
僕はせっかくのクリスマスをこうやって憂鬱に過ごしている。
理由はAがことごとく、僕と別行動をとるからだ。
「鬼ごっこしようよ」って誘ったものの、「やることがある」って断られて、
図書館に行くらしいから僕もついて行こうとしたら、「ごめん、ついてこないでほしい」って、
それに僕に頼み事するのも必ず僕一人で行かせるし、なんか僕を遠ざけてるみたいじゃない!?
おかしくなぁい!?僕…、嫌われたのかな………。死のうか…。
…いやいやいや、でも考えてみて?Aの言うことにも従ったし、花も摘んだのに、
僕が嫌われるの?ありえない。ありえないから僕にまだ希望は全然ある!
将来、きっとAと結婚して、Aのウェディングドレス姿を拝めるはず…。
「ノーマン、ノーマン?」
でへへへ。白もいいけど、ドレス薄紫とか可愛いかなぁあ…。
「おいノーマン。エマが呼んでるぞ」
レイにほおを指で刺されて、エマが僕の事を呼んでいるのに気づいた。
「あはは、ごめんごめん。一体どうしたの?」
僕が脳内妄想を一時停止して、エマにそう聞くとエマは
「ママから頼まれた掃除を手伝って!」と、有無を言わさずに僕の手を引っ張る。
僕は仕方なく、エマに引っ張られるままハウスに行くんだけど、入れ違いでAとすれちがう。
え、僕がいたときにAもレイのところ入れば完璧だったのに…。
思わず立ち止まって、羨めしい気持ちに心が苛まれていると、エマに「ほら行くよー」と、
ほぼ引きづられるようについていった。
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惡者(プロフ) - ごまさん» コメントありがたきです!終わり方めっちゃボロボロですが好きと言ったいただけて嬉しいです! (2019年10月1日 21時) (レス) id: 4ea0228fbc (このIDを非表示/違反報告)
ごま - あっ………もう、なんか、ンーーーーすき(語彙力) (2019年10月1日 19時) (レス) id: ddcdb3f868 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - まる。さん» ありがたいです! (2019年8月22日 19時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - え、まって好きです (2019年8月22日 18時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - 、さん» ミスだったんですね!全然大丈夫です!コメントの通知が来るだけでワクワクして嬉しいんで逆にありがたいです! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悪者 | 作成日時:2019年2月20日 23時