なくしもの�� ページ3
*
早朝にポストを開けるとそこには一枚「村崎A」、私宛のハガキが来ていた
「またはがきにギッシリだ」
思わず口角が上がってしまう。
筆マメなんだろう、施設でよく一緒に過ごしてくれたイザナとは施設を出てからも手紙のやりとりをしている。
私は便箋で、イザナはハガキにそれぞれいろんなことを書いて送っている。
最近は頻度も落ちたけれど、それでもイザナは毎度ハガキの余白を残さないようギッシリと文字で埋め尽くして送ってくる。
ハガキに目を通していくと、また久しぶりに会って話をしたいと書かれていた。
確かにもうずっと会っていない。
私は返事に、私も会いたいです。と書こうかなあ、なんて考えながら部活のリュックを背負って家を出た。
＿＿＿＿＿
「佐野君ってかっこいいよね！顔整ってるし！」
「わかる！無気力な感じも猫みたいでいいよねえ！」
「A、幼馴染なんだよね！」
朝から制汗剤臭い陸上部の更衣室でマイキーの話をされて少しテンションが下がる。
「早く着替えなよ。またコーチに怒られるよ」
「おっけ、じゃあ着替えながら佐野君の話聞くから！」
そういうことじゃないんだけどなあ。
「みんな話したことあるんじゃないの？」
「佐野君っていっつも寝ててあんまり話したことないんだよねえ」
「私同じクラスなったことない」
「いつもドラケン君といてちょっと近寄り難いんだよね」
まあそりゃあそっか。話しかけるに話しかけられないか。
「うーん、たい焼きとかどら焼きとかあげたら多分懐くよ」
「いや犬か」
「まあ事実猫っぽいしワンチャンにかけてみるか」
なんて話が少し落ち着くと、丁度後輩ちゃんが更衣室の戸を叩いた。
「せんぱーい！コーチが怒ってるので呼びに来ました！」
「っやば！スクワットさせられる！」
「急げ急げ！」
結局トレーニングを私達だけワンセット増やされた。
トレーニング後にバトンパスの練習をしていると、マイキーがドラケンと自転車に二人乗りでやってきた。
すると、すぐに先生につかまって注意を受けてしまう。
毎日のようにああやってるよなあ。
「A！」
「えっ？」
怒り気味に名前を呼ばれて気づいた。
バトンパスの練習中なのに、バトンをずっと持ったままだった。
「ボーッとしてちゃダメだよ！大会控えてるし！」
「ごめん」
「先輩もしかしてマイキーさん見てました？」
「ううん！」
「はははっ！絶対そうじゃないですか！」
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悪者(プロフ) - しきさん» 某実況者のお話でしょうか？そちらの方は1度界隈が荒れて、そもそもルール的には二次創作があまり良いものではないという批判を受けていたから消しました。 (2021年7月30日 20時) (
レス) id: 42eb8f8da0 (このIDを非表示/違反報告)
しき - 美味しいご飯が食べたい話 (2021年7月30日 14時) (レス) id: 1586e9f170 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - しきさん» 春風を待つから来られたのでしょうか。私の記憶が正しければこの作品は元々なくしものだったと思います。 (2021年7月28日 20時) (レス) id: 42eb8f8da0 (このIDを非表示/違反報告)
しき - コメント失礼します。違う作品、この作品のひとつ前の作品から来ました。久しく見ていなかったので見てみたら違うものになっていました。なぜ消し、違う作品を作ったのですか？ (2021年7月28日 15時) (レス) id: 1586e9f170 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 苺ミルク飴さん» コメントありがとうございます！学業と両立での更新なので拙い作品だと思いますがそう言っていただけてとても嬉しいです！更新頑張りますね！ (2021年5月25日 18時) (レス) id: 7f9fad3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪者 | 作成日時：2021年5月16日 5時
