ドリンク ページ8
「おまたせしました」
丁寧に僕たちの前に置かれた
グラスが２つ
複雑に混じりあった緑っぽい色
正直、ぜんぜん美味しそうには見えなかった
それは僕だけじゃなさそうだ
「これ何味？...」
不安そうなヒョンに店員さんは
一言では説明できない味ですって
可笑しくわらってみせた
なんなんだろうこの人
僕らを楽しんでる？笑
「それではごゆっくりどうぞ」
一方的に言いはなって
背をむけてしまう彼女に軽い
険悪感なのをおぼえた
「ヒョン、これかなり見た目すごいですね...」
「飲むしかないよなㅋ」
思い思いに味を想像しながら
口に含んだんだ
スッと口にひろがり
なめらかに喉へとすべる
予想外だった
「おいしい .......」
思わずお互い目を見合い
二度三度と口にふくむ
見た目はわるいけど
香りも味も
フルーツの味が強いのか
いままでに飲んだことのない味がした
はちみつ、ざくろ酢
なにやら言っていたけど
僕の舌では分からなかった
それほどに飲みやすかったんだ
「ここのお店気に入ったかも」
さっきまでの不信感が嘘のように
兄さんは嬉しそうに飲んでいる
そんなヒョンを見ながら僕も
ストローで混ぜながら口にする
ふと、周りのひとに目をやると
気づいたんだ
まわりのひとはコーヒーや
カフェラテ
ジュース
僕らみたいな不思議な色のドリンクを飲んでる人はいなかった
僕らだけ特別
なんて喜んだのも束の間
「これ一体いくらなんだろうか ...」
そう。ぼくと兄さん
どっちも値段なんてしらない
べつにお金が無いわけではないけど
心配になった
「ぼったくられてたらどうします？笑」
ケラケラわらってみても
それだったらやっぱりムカつくよね
「店員さん呼んでみる？？」
そんな兄さんは
ちゃっかり飲みきってるけど。笑
カウンターを見ると
さっきの店員さんは忙しそうに
動いている
あのこ、詐欺師だったらどうしようか
何千円の特製ドリンクだったらどうする？
「へんな金額請求されたら兄さんの分も僕が怒りますから〜。笑」
今度は兄さんと２人で
カウンターへと向かったんだ
さっきよりも人の列は短くなっていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいおんうぃるす(プロフ) - 更新待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!! (2015年2月5日 20時) (
レス) id: 4409e74478 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん | 作成日時：2014年7月6日 1時
