わたしは最低 ページ29
携帯を片手に項垂れた私
あなたの声
それは私の心に頭に、身体に
染み付いて離れない
『俺..いま韓国にいるんだ』
『最後にもう一度だけ会いたい』
想い出の場所で
すべてに終わり告げてきた今日
家まで帰ってくるだけで
かなり大変だった
どれだけ泣いても
どれだけわめいても
あなたには届かない
そんなこと分かってた。
なぜ今韓国に帰ってくるの？
なぜ？
「私だって会いたいよ..」
思わず漏れた本音を
貴方からの言葉に相槌をうつように
今はもう遠いアイツに
言葉を投げかけたんだ
今の私にあなたからの留守電は酷すぎるよ。
声を聞いてしまったら
気持ちは揺れてしまうでしょう？
膝を抱え込むように壁に持たれて座り込めば
やけに壁が冷たく感じるのは何でだろう。
もう会わない
そう決めたのは何だったんだろう
だってこんなにも会いたいよ
一度でいいから
もう一度、もう一度だけ
私だけに笑ってみせてよ...。
届かない願い。
悲しみに埋もれた後にやってくる悲壮感に
押し潰されそうにもなる
もう何も考えたくなかった。
「本当にさよなら」
あなたの名前
あなたの声
すべてが消えれば
もう私たちは
それぞれの道を歩んでいけるはず
『履歴消去』
自分の指が憎い
思うように動いてくれないんだもの。
頬をつたい画面に堕ちるしずく
服の袖で大雑把に拭った
そんな時気づいてしまったんだ
「.....ない....」
いつもなら
携帯に光る小さなストラップ
そう。あなたからのプレゼント
夢を告げてくれたあの日
留学すると告げられた日
あなたの背中を押したあの日に
くれた宝物
グクがいない間
片時も手放したことは無かった
なのに無い。
思わず目を疑ってしまう
「最悪」
呆れ果ててため息も出ない
どこで落としたのかな
「もういっか、、」
探さなくてもいいじゃん。
だってもう終わりにしなくちゃ
そう決めたから。
私には必要無いものだから。
「....」
最低なあなたに似て
わたしも最低だ。
だって、身体が勝手に
"大切な物"を求めて
うごいてしまうんだから
ーー
日が陰る道で
探してみるけど見つからないの。
あれは大切なもの。
風の音だけがひびきわたる中
足をとめた
この場所に結局また来てしまう私は
最低でバカだ
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まかろん(プロフ) - ﾇﾅさん» 少し変わったお話ですが！リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました！ (2014年6月28日 2時) (
レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます（＾＿＾）！グクのお話無事完結しました！ (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾇﾅ - ｼﾞﾐﾝちゃんのﾇﾅ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます！ (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます！ (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2014年6月11日 11時
