#BTS LIFE

メッセージ ページ26

あなたのことは
忘れる

そんな事できるはずないのに
私は心に鎖を張るように
感情を押し込めた。



なのにさ
なんで私はココにいるんだろう


「はあ..」



私達の秘密基地
今年も変わらずコスモスが咲いている


変わったのは私達だけ。

隣にあなたがいないだけ。


ゆっくりと
空を見上げ両手を広げてみる

空はあの頃よりも
ちっぽけに見えた


ここは周りから見ればただの川辺
私にとっては消したくても消せない

想い出の場所



わたしの中のグクは
3年前で止まってしまっていたのかな


今を生きているあなたに
何も出来ないね

勢いよく身体を起こし
大きく息を吸った



〜♪



小さく光るランプ

何かと思えばSNSの通知だった

...今それどころではないの。


ぶっきらぼうに携帯を放り投げる


〜♪


「....」

〜♪




ひっ切り無しに鳴る通知


こんな時に誰から...

眉をしかめながら
仕方なく携帯を手にしたんだ

そんなわたしの表情はすぐに固まった

画面に表示された文字に思わず声をあげる


『 국 』



画面を見てフリーズする私に
お構い無しとでも言うように止まない通知

私は今嬉しいの？悲しいの？それとも..。

強く携帯を握り
画面を恐る恐るスワイプしたんだ


『久しぶりだね』
『あ！いい天気だね』

『今日の夜は冷えるよ？』


『あ、ああピーマンって克服したよね？もちろん。ㅋ』

短い文がずらっと並んでいた

懐かしいグクの口調が胸にささる

くだらない内容〜なんて少し笑ってあげるよ。

忘れたかったのに。
ほんとタイミング悪いね

なぜか溢れる涙に
すべての感情を任せながら最後の文を読んだ






『元気？ 』




「...」



こんな可愛いことされたら
許しちゃうじゃない..。


３年もの間


私になんの連絡もなかったよ
私になんの報告もなかったよ

なのに..


もうあなたの横には
わたしの知らない誰かがいるのに



なぜ連絡するの？

最低だね。


あなたを心から憎めていたら
もっと楽だったのかもしれない


でもそれが出来ない理由は

たった１つだから。


あなたが分からない。

わたしの気持ちも知らないで

私の涙も知らないで...



『もう連絡してこないでください。』


"送信完了"



涙で滲む視界に浮かんでは消える
残酷な言葉。

最後の夢→←さよなら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す