#BTS LIFE

センチメンタル ページ18

大好きな人と二人きり



そんなの今までもあったけど
なんで彼との時は
気が気でないってほどに緊張するんだろう


「そうだね〜確かにね〜..」


話をしても
あなたは夢うつつ


返ってくる言葉も曖昧で。


私だけなのかな
こんなにあなたを想って
近づきたいのに近づけないでいるのは

あれこれ考えてしまう
自分を落ち着かせる為にだろうか
急に温かいものが飲みたくなった


その場を離れてキッチンへと向かう

綺麗にされているシンク

置かれているグラスには自分の顔が映った。


思い詰めてしまえば、おかしくなりそうで。
急かすように熱湯を注いだっけ。



彼と私とでのお揃いのマグカップ
ゆげをたてながら、ほんのり暖かくなったカップはまるで視線が絡まる私達のようだね






そっと彼の前に置くと

満面の笑みで「ありがとう」って言ってくれた

あなたの笑顔がたまらなく好きなのに。


「熱いからきをつけて？」



私はちゃんと笑えていただろうか。
急に心配になるんだよ。自分が。



「..あっ！熱いね〜^^;」


猫舌な彼
カップを両手で持ち、必死に冷ましてるみたい


胸がキュンとしてたまらなくなったのは内緒


愛しくて少し 彼の方へ近寄ったのも内緒



あなたとのキョリは10cmほど


遠い。わたしには遠い


もっと近づきたい
切ない


もどかしさでどうにかなってしまいそう


「カップ..洗ってくるね^^」


ひんやりと冷たくなった２つのカップ


のはずだったのに、すぐに熱を帯びたのは

立ち上がろうとする私を

引き留めるようにして


服の裾を


あなたがつかんだから



「...」


「...テヒョン？」


何も言わない彼は
私をまっすぐ見て離さない



あなたはわたしと同じように
想ってくれているのかな

少し期待してもいいよね



答えるかのように私も彼を真っ直ぐ見ようとしたけど

恥ずかしくて
サッと目をそらす





へなへなと座り込むわたしの袖を離さない彼
視線は熱く
わたしの心を揺さぶる




(「好きすぎて、つらいよ..」



すべての感情が
あなたに届けばどんなに楽だろう





「ん？ 何？もう１回言ってごらん？」


「どうしようもなく好き」


あなたをしっかり見つめた






*続く

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