素直になりなよ ページ45
「...なんでそんな素っ気ないかな〜」
あまりに素っ気ない態度
一人の男としてもどかしくなった
「..そんな事言ってたら雨で濡れますよ。先輩」
いい具合に
はぐらかされる始末
なのにさ
「俺のこと嫌いなの？」
って聞いたら
何も言えないでいるんだから
可愛くてしょうがないんだけど。笑
「先輩のこと雨よりは嫌いじゃないですよ」
かすかに微笑んだ
そんな気がした
「なんだそれ。笑」
こうして横で並んでみると
Aって小さいな
なんだ、意外に女の子らしいじゃん
「あの...」
今にも消えそうな声に
返事をする
「何？」
真剣な眼差しで 一言
「雨上がりましたよ」
まさかの言葉に
焦った
「ああ..ほんとだ..。笑」
はじめてAから
話しかけてくれた内容がこれとなると
少し残念だけど
まあ仕方ないか
静かに傘を折り畳み
ホックで止めた
雨なんて
止まなければよかったのに
そう思うのは
君を好きな証拠かな
「雨あがってよかったな^^」
軽く笑ってみるけど
やっぱり嫌だな
また会えるのは来週の金曜日
どうしようもなく長く感じる１週間
明日からどう過ごそうか。笑
「雨、止んだのに悲しそうですね、先輩」
そう言ってカバンから何かを取り出す
「どうぞ」と手渡してくれたのは
水色のハンカチ
「先輩が雨に濡れてるってどういう事ですか。風邪ひきますよ。」
決して笑ってくれないけど
今もしかして僕を心配してくれてたりする？
ありがとうって平然に受け取れるほど
かっこいい男じゃないみたい
情けないけど許してね
「そんな優しくされたら惚れるよ、男ってものは。」
最後の最後までいじわるしたくなってしまう
困らせてみたくなるんだ
「...惚れたら..」
言葉をつまらせるAちゃん
「惚れたら？」
聞き返すと
目線をそらしながら
早歩きで先に行ってしまう
照れ隠し。わかってるよ。
「惚れたら、何なの？」
真っ赤な顔
何だよ。
可愛すぎるだろ。
少し強引な僕にやられちゃった？
「ん？」と聞くと
震えた声で 言ったんだ
「惚れたら..いいと思います。」
最後まで素直でないんだから、仕方ないね
もう離してあげないから
「もう惚れてるんだけどね^^」
君から聞きたい言葉、それは
たった２文字の
『スキ』
だから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まかろん(プロフ) - ﾇﾅさん» 少し変わったお話ですが！リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました！ (2014年6月28日 2時) (
レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます（＾＿＾）！グクのお話無事完結しました！ (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾇﾅ - ｼﾞﾐﾝちゃんのﾇﾅ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます！ (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます！ (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん | 作成日時：2014年6月11日 11時
