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【9】金曜日 ページ43

"アルバイト"

それは憂鬱なもの


そう思っていたんだ





わたしのバイト先は小さなカフェ


隠れ家の様な雰囲気..
知る人ぞ知るお店とでも言おうか

木で出来た家具やラッグが置かれた

かわいらしいお店だ


社員さん達に挨拶をして
更衣室にむかう


いつものながれ



「あれ。Aちゃん?」



「あ!先輩!」


唯一ここで働く 男の人


3つ上のジン先輩


「今日はいつもより早いね^^」


本当は17:00からのシフトだったけれど
30分はやく来た私


「あ..時間まちがえました...」


バカだな〜って笑う先輩は

まだ知らない

ジン先輩に会いたくて
早く来ていることなんて。笑



「また後で」

急いで表へと出て行く後姿

少し前までは見ることはなかったな


丁度 1ヵ月前

先輩はやってきた


高校3年生という事もあり
受験生だからバイトは控えなさいと
先生にも両親にも止められていた私


もう辞めようと思っていたんだ

その事を伝えようと
社員のオンニのところへ行った あの時。


面接を終えたばかりの 先輩が
オンニと向かいあって座っていたんだ


ああ、新しいバイトの人か。

興味がなくて
最初はそんな程度にしか感じなかった


紹介されても
軽く挨拶をして済ませるくらいで
わたしは愛想尽きていた気がする


「金曜日だけはシフト入ってほしい..近々、他の日はお店閉めてネット販売だけやろうと考えてるから」

私の話を聞いたオンニから

お願い なんて両手を合わされたら
辞める なんて出来なくて

「じゃあ..金曜日だけなら^^」

そう言ったのを覚えている

そんな私に クスッと笑っていた先輩が


今私の憧れの人だなんて

なんだか変な気分


こうして今に至るわけでして。

バイトは週に1度

先輩に会えるのも週に1度..

前までは 憂鬱だった金曜日も

今となっては
楽しみで仕方ない


授業中だって、もう上の空


コーヒーを煎れる先輩の姿が
ポワンと頭に浮かぶの


バリスタライセンス
コーヒーコーディネーター

私には難しいけれど先輩は
この2つの資格をもっているらしい


私が惚れたのは
コーヒーを煎れる彼の姿

そして今日も
そんな姿に見惚れるの



「..お〜い」

目の前で手を横にも縦にも重なる

ハッとした時には
目の前に 先輩はもう居たんだ




「そんなに見ないでくれる?」

雨音→←7 + 1



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:恋愛
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まかろん(プロフ) - ヌナさん» 少し変わったお話ですが!リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます(^_^)!グクのお話無事完結しました! (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ - ジミンちゃんのヌナ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます! (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます! (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろん | 作成日時:2014年6月11日 11時

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