約束の月と、鍵盤 (ページ8)

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TH「母さん、おかわり」

JK「俺も」

ジョングクも、テヒョンも夕方にあれほど食べたというのに今こうしてご飯をおかわりするあたり育ち盛りはすごい。

TH「A全然食べてないじゃん」

「…パンケーキ食べたんだよ？」

見た目だけで言えば痩せている方だとは思うけど。

それでも、痩せて可愛くなりたい願望はある。

…先生に可愛いって言われたいだなんて、そんな事を思ったから。

JK「…ダイエット？」

TH「え、Aダイエットしてるの？」

やっぱりジョングクには何もかもお見通しらしい。

「んーちょっとだけね」

パンケーキを食べた所為だと言い訳をしても、彼らが私の言うことを素直に聞いてくれるとは思ってない。

夕食後、ジョングクも帰って静かになった自室で携帯を弄っているとお風呂上がりのテヒョンがやってきた。

TH「A、最近保健室によく行くし、そうやってダイエットとか訳わかんない事して…本当に体調悪いとかじゃないよね？」

「テヒョン、私は大丈夫ってあれほど、」

TH「好きだから心配なの！」

「私もテヒョンだーい好き」

TH「…もう」

「だって、痩せたら可愛くなるでしょう？」

TH「Aはそのままでも充分可愛いのに」

私より幾分も背の高いテヒョンに抱きしめられると、乾かしていない髪から落ちる水滴が私の肩を濡らした。

“ 双子 ”という枠を超える程、テヒョンは私のことになると死ぬほど甘く、優しい。

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