約束の月と、鍵盤 (ページ7)

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「夕方ハンバーグ食べたのに」

JK「あんなの食べた内に入らないよ」

「ご飯も食べてたじゃん」

JK「食べないと鍛えても意味ないんだもん」

「また筋トレ始めたの？」

それ以上筋肉マンになってどうするんだよと心の中で呟いて彼の二の腕を触るとそれに気づいたジョングクは腕に力を入れて私を見ると満足そうに笑った。

「可愛いジョングクじゃなくなったね」

JK「いつも言ってるけど、可愛いじゃなくてかっこいいって言えないの？」

「私にはいつまでも可愛い弟だよ」

JK「………」

いつだってジョングクは可愛い。

私の言葉に不貞腐れて頬を膨らませる今だって、私には可愛くて仕方ないんだから。

JK「Aってどんな人がタイプなの？」

「えー？優しい人、かな」

JK「つまんな」

「逆にジョングクはどんな人がいいのよ」

JK「俺はいいの」

「この前も告られてたでしょ」

JK「…だからいいってば」

高校に入ってからのジョングクはどれだけ可愛い、綺麗、と有名な女の子から告白をされても誰とも付き合ったりしなかった。

何年か前は遊んでたみたいだけど、今は全然そういうのを聞かなくて。

「好きな人くらい作りなよ、モテるのに」

JK「好きな人とじゃないと意味ないの」

ジョングクの言葉に、不思議と先生が頭に浮かんだ。

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