ディナー ページ9
TH「僕ね。Aちゃんのこと。ずっと心配してたんだよ。」
ジンさんが出ていってから、自然と穏やかな空気になって、優しい声でテヒョンさんが話しかけてきた。
「祖父とそんなに関係が深かったんですか？」
テヒョンさん御一家は多分、祖父とすごく親密な関係だったのだろう。こんな私の事、心配して、お見合いなんて。
TH「う〜ん。僕の祖父は、Aちゃんのお爺様を戦友だって言ってたね」
きっと、慈悲深いんだろうな。こう見えて、いい人だからな。テヒョンさん
「…テヒョンさん。気を遣わないでいいんですよ。確かに、テヒョンさんのお陰で生活もだいぶ助かっていますが、テヒョンさんのお時間も労力も、私なんかより、もっと他の方に使われた方が……」
TH「僕はね。自由人なんだ」
……知ってます。ジミンさんもお困りでした。
TH「なんの制約もうけたくない。」
「……？」
TH「でもね、幼少期から、ある女の子と結婚するんだよって言われてて、その制約だけはすんなり受け入れてきたんだよ」
……
TH「なんでだと思う？」
しっ、知らないよ
「……分かりません」
TH「簡単だよ。……好きだから…」
甘いね。てひょんさん。sweetなnightだね。
TH「変なんだよね」
うん、変だよ。いつもに増して
TH「話したこともないのに、雰囲気とか、表情とか、可愛らしい背丈とか、その全部、そばにいて欲しいなって、思っちゃったんだろうね」
テヒョンさん。少し、顔赤いね。
TH「今も……すごいドキドキしてる」
テヒョンさん。私の方が、顔赤いかもしれない。
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作者名：有咲 | 作成日時：2021年2月16日 7時
