検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:468 hit

第3話 宝石が丘学園について ページ5

「はいみんな、改めて入学おめでとう。
いきなりの廃校話にざわつくのもわかるが、一度忘れて……
いや、これは台本じゃないぞ、俺がしゃべってる、いいな」

「これ仕切り直せるやつなんだ…」

荒木先生が姿勢を直して設置されたマイクと向き合う。

自然と姿勢が良くなる生徒がいる中、話は続いた。

「さて、都内の喧騒から離れた、自然豊かな学園都市。
声優の聖地とも言われ、あらゆるカルチャーへの理解がある。
それがここ、宝石が丘学園の建つ、十王子市だ」

この学園は、宝石が丘市という場所だからこの名がついたわけではない。

一応学校前に、宝石が丘と呼ばれる丘がある。

けど、どちらかといえば坂であり、名も後付けされたものだ。

その後も先生の、先生らしい言葉が続きシステムの説明もあった。

ざっくり言うとユニットシステムの話。

実力ある宝石が丘の声優は大体がユニットに入っているだろう。

トップユニットのPrid'sのメンバーも、思いっきり近くにいる。

そしてその名は3歩歩いたら忘れるだろう…。

ごめん。

「ここまでの話について、質問ある人?
ないね、じゃあ10分休憩!
あー、そこの特待生、ちょっと来なさい」

名指しで呼ばれ、視線が集まる。

徐々に姿勢を崩し始める生徒がいる中、私は立ち上がった。

これ、特待生って名目で面倒ごとを押し付けられるやつだ…。

私は入学早々、ため息を吐いた。

第4話 特別任務はお断り→←第2話 廃校危機のお話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:オンエア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織するめ | 作成日時:2019年9月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。