私、先生が好きです。Ver.日 弐 (暗め注意) ページ9
教室から出てきたのは先ほどクラスメイト達が話していた本田先生だった。
「Aさん？」
「は、はい」
本田先生はHR担任では無いのであまり私の名前を呼ぶ事は少ないのだが
名前を覚えていてくれた事にトクンと心が跳ねた。
「書道室に何か？」
よく見ると先生はゆったりとした和服を着ておりところどころにある黒い染みが目に付いた。
「いえ、たまたま通りかかって気になったので…」
特に理由もなく来てしまったことを思い出し、とっさに嘘を交えて答える
「見ていきます？」
「いいんですか？」
「どうぞ」
そう言って本田先生は1歩右にズレて手招きする
部屋を見渡すと入口は他の教室と変わらないのだが
そこ以外は部屋全体に畳が敷かれていた。
「凄い…」
思わず感想が口から零れる
「凄いでしょう？本当は他の教室と変わらないんですけど校長先生に無理言って畳にさせて貰ったんですよ」
そう説明する本田先生の顔は見た事が無いくらい輝いていた。
「好きな場所に座って下さい」
言われるがまま上履きを脱ぎ
畳へと上がる
学校で畳に座る事が出来るとは…
好きな場所と言われても特に思いつかず立ち尽くしていると一つのお弁当箱が目に入った。
「先生、あれ」
私がお弁当を指差すと先生は「あれは」と口を開く
「先生のお昼、せっかくだし一緒に食べますか？」
そうやって私のお弁当を指さし、ふふっといたずらっぽく笑う
実を言うと、もうお腹がぺこぺこで書道の見学などしてられない状態だった。
「ご一緒します…」
「では、先に食べててください…私は、お箸を忘れてしまいまして」
食堂に貰いに行こうかと…そう言って先生は扉に手をかける
「あ、待ってください割り箸で良ければありますけど…」
念のため…と用意してある割り箸を取り出し先生へと見せる
「いいんですか？」
「はいもちろん！」
「じゃあお言葉に甘えて…」
先生は扉から手を離し、職員用スリッパを脱ぎ畳へと上がる
「2人だし机出しましょうか」
壁にかけて合った折り畳みの小さい机を広げた
「こんなのもあるんですね」
机の上でお弁当を開けながら先生に話しかける
「まぁ一応ですけど」
そう言って先生もお弁当箱を開ける
先生のお弁当はとてもシンプルで白米に梅干し、おかずにはパスタやウインナーなどが敷き詰められていた
「わぁー美味しそう」
「ありがとうございます。…そうだ1口食べてみてください」
そう言って先生は卵焼きを箸で掴む
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鈴音(プロフ) - 棒人間Hさん» このシリーズにパスワードをかける予定は無いのでご安心ください 現在非公開になっているお話を別の場所に移動させてパスワード等の対策をしようと考えていただけなので… このシリーズを好きと言ってもらえてとても凄く嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年9月4日 13時) (
レス) id: 7c5cb2cd44 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間H - このシリーズが好きなので、パスかけたりしないで下さい！お願いします・・・ (2018年9月4日 11時) (レス) id: c5903a37e6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ゆーみやン＠JustinB好きさん» 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年7月25日 2時) (レス) id: 7c5cb2cd44 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - むっちゃ面白いです！これからも応援しています！(*≧∀≦*) (2018年7月25日 0時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 名前が空白です。さん» あわわ！応援ありがとうございます！その言葉でモチベーションが凄く上がります！なるべく早く次を書けるように頑張りますね！ (2018年6月30日 23時) (レス) id: 7c5cb2cd44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2018年2月7日 1時
