第十話 ページ11
「それで、兄貴イギリスはどうだった？」
真面目な顔で俺様に聞いてくるヴェスト、ハンガリーがなにも聞かずに俺たちを見てるってことは
たぶんヴェストが俺様がいない間に説明したのだろう。
「あぁなんというか、その…今すぐには戻せないらしい…」
小鳥を撫でていた手を離し気まずそうに答える
「そうか、具体的にいつまでかかるかは聞いていないのか？」
「一か月ほどだそうだ」
イギリスのあの様子からみるに最低でも一か月って感じだがな
「…ねぇ」
さっきまで黙っていたハンガリーが突然声をだす
当然声の主であるハンガリーへと視線が向く俺とヴェスト
ハンガリーは怒っているような呆れているようなそんな感じの表情
「さっきから黙って聞いてたら…プロイセンもドイツちゃんも勝手すぎるわよ」
「どういうことだよハンガリー」
「プロイセンは小鳥ちゃんをもとに戻したいの？」
「戻したいに決まってるだろ」
言葉を発した瞬間とんでもない痛みが俺の左頬に襲った
「っ！…ホントに自分勝手ね」
いやそれはこっちのセリフだっての
俺は左頬をなでながら思う
「小鳥ちゃんの気持ちはどうなの？小鳥ちゃんがどうしたいか聞いたの？」
「聞くつったってなー」
小鳥がそんなこというはず…
あ、そういえば今は人間だったな
「おい、小鳥お前はどうしたい？」
さっきまで繰り広げられていた茶番にポカーンとしていた小鳥に尋ねる
「？」
「あぁ…えっとそのなんだ、人間のままでいるのか？小鳥に戻りたいのか？」
質問の意味は伝わったのか小鳥はうつむく
「人間…小鳥…」
そんなことをぶつぶつとつぶやきながら考えている
そんな状態が長く続き、耐えきれなくなったのかヴェストが口を開く
「一ヶ月後に決めればよいだろう」
突然のことにハンガリーと俺様もキョトンとする
「だから、一ヶ月間人間で過ごし人間でそのまま過ごすか小鳥に戻るか決めれば…」
「おぉ、いいんじゃないか？なぁ小鳥？」
考えるのをやめた小鳥がこくりと首を縦に振る
「それがいいかもね」
ハンガリーもそれで納得したようだ。
そういえば今日は何日だったけか
昨日がクリスマスイブだったから25日か
「今日から一ヶ月よろしくな、小鳥！」
そういってまた小鳥の頭を撫でた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴音(プロフ) - ヘタリアの祖国様LOVEな人d((ryさん» 返信遅くなってすみません！コメントありがとうございます！相変わらず亀より遅い更新ですががんばります！ (2016年12月30日 7時) (
レス) id: 7930f4ca86 (このIDを非表示/違反報告)
ヘタリアの祖国様LOVEな人d((ry - とても面白かったです！次の更新も頑張ってください！ (2016年1月5日 22時) (レス) id: d4b1972073 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 小狼さん» 小狼さんの作品たのしみにしてますね (2015年8月15日 13時) (レス) id: 0adf7c0477 (このIDを非表示/違反報告)
小狼(プロフ) - 鈴音さん» あ、そうだったんですか？わざわざレスありがとうございます！せっかくなので宣伝させていただきます！これからも更新頑張って下さい！ (2015年8月14日 23時) (レス) id: c7783896e4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - Чайка＠露領さん» すみません、読みにくかったでしょうか…元にもどしますね (2015年8月14日 21時) (レス) id: 0adf7c0477 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴音 | 作成日時：2014年3月27日 19時
