死にたがりと小悪魔系天使。 (ページ5)

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3話ページ5

天サイド

この、Aという少女は何を言っているのだろうか。会ったばかりの男に向かって居候させてくださいって‥‥‥‥ボクがとてつもなく悪い人間だったらどうするつもりなんだろう。

A「えっと、ほんまに行くとこないねん‥‥‥ちょっとの間だけでええねん‥‥‥お願いします‥‥‥」

その言葉を聞き、暫し考え込む。ここまで言われて断れる人間が居るのだろうか‥‥

天「ボクが悪い人間だったらどうするの？」

率直に聞いてみた。さっきみたいにそこまで考えてなかったと言うような答えが返ってくるものだと思いつつ。

だが、今回は少し、いや、かなり違う反応をしめした。

A「九条さんが悪い人には見えへんからなぁ‥‥‥」

‥‥きっとこの少女は、詐欺などに簡単に引っかかるタイプなのだろう。

ほんの少しだけ、庇護欲が湧いてきてしまっている自分が居る。

天「‥‥‥着いてきて。」

結局ボクは、Aを家へ居候させることにした。‥‥大丈夫。少しの間だけなんだ‥‥。