僕らの恋はいつも遅い ２(JW青×緑)

反応に困る ページ21

緑side


りゅうからのお誘いを受けてから何秒たった？

反応が出来なくて困っていた



俺やって分かってる

付き合ってんならやる事やってある



ただ不安しか生まれなくて
恐怖に呑まれて

どうしようもなく怖かった



りゅうが相手なら怖くない

そう思いたくても、なぜか声が出なかった



いろんな気持ちが頭を巡る

こんな黙ってたらりゅうも考えちゃうよな


はよ返事せんと


急ぐ気持ちが余計に俺を不安にさせた






青｢ごめん、とも。怖かった？｣

ほらりゅうが喋りかけてきた


｢違うのっ、俺やってカップルなら通る道やって思っても…｣


涙が滲んでくる


りゅうに謝らせたかった訳じゃない



青｢ごめん。今日はやめとこっか。なんか、無理させてごめんな｣



ちがう、謝らないで。


自分に嫌悪感が増す



抱きしめた手が離れ、りゅうはリビングに歩いていった




なんでこんなことに……





一度トイレに入りこれからどうすればいいか考えた


りゅうは俺のこと抱きたいって言ってくれた


俺もそれなりの覚悟はしてきたつもりだった。
りゅうに返す言葉も｢うん｣だと決めていた。


なぜあの時声が出なかった？


不安になってりゅうを傷つけた


自分に嫌気がさす



零れた涙が目を赤くさせる



こんなんじゃりゅうの元に戻れないや









数十分経ってお風呂のドアが開く音がした


りゅうがお風呂に入ったんやろう



前はりゅうと一緒に入ったお風呂

この時は恥ずかしくてもいけた





もう一度俺から言ってみたらりゅうはどんな反応をするやろう









お風呂から出てきた時用の服なんて気にせずお風呂に向かった



心臓はバクバク

でも1回は通った道、もう1回もいける


何度も勇気づけた



りゅうは何倍も傷ついてるんやから、自分の気持ち伝えなきゃ




脱衣所で服を脱ぐ

よし、今から入るぞ



もう決心した





ガチャっと扉を開けお風呂に入る


いきなり入ってこられたりゅうの目は真ん丸に、



軽くシャワーで身体を洗うと湯船に浸かった


｢りゅうちょっと奥行って、狭くてごめんな｣


この前と同じ格好に

バクバクが聞こえちゃいそうになる



よし、言わないと


｢りゅう、あのな…

俺怖かってん、不安が募って。抱かれることが嫌やったんやない。相手はりゅうやから安心って思っても不安が……。

おねがい、きらいにならんといて…｣


話す俺は涙声になっていた


でもりゅうには届いたやろうか

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