はぐれてから ページ34
赤サイド
半分偶然、半分意図して
神ちゃんたちとはぐれてしまった。
のんはええやんかぁと笑って言うとるけど、
こっちのどきどきが止まらんねん!
のんは寒がりやからいつもに増してもふもふなコート着とる。
それに対して俺は、寒さを舐めてた。
びゅーんと吹き抜ける北風に顔が強ばり、体が震える。
それをのんはあっためてくれた。
少し自分の方が背高いからっていい気になりつつも、おいでってコートの中に入れてくれた。
まるでバックハグされてるようで心臓がうるさい。
でも暖かさとのんの体で心地よかった。
道の端にあるベンチに腰かけ、そのままイルミネーションの写真を撮っていく。
光に照らされたのんはまるでモデルさんみたいで、
桃「俺かっこええやろ?!」
なんて、調子に乗る。
あながち間違ってないから否定はできひんねんけど…
のんと二人でいる時間が続けばいいのにって思った。
ちょっとだけ、神ちゃんたちには感謝してる。
俺って幸せやなぁってつくづく思うもん。
桃「どうする?もう1回合流する?」
のんのケータイには流星からのメール。
まだ二人でいたかったなぁと思いつつ、自分のケータイをつける。
すると1件の未読メールがあった。
神ちゃんからや、
『ごめんやけど、まだりゅうといたい。
合流しない方向に持って行くの手伝って』
スタンプでお願いのマークも送られてきた。
っていってもどうすればいいんや。
一通りイルミネーションは見たし、ここらで遊ぼうとしたら時間がかかる。
考えて考えてたどり着いた答えが
家しかなかった。
おかんは今日パートの夜勤って言ってたし、
おとんが問題。
帰ってきとったら無理やんな…
急いでおとんに連絡する
「今ってうちおるん?」
既読つけ、既読つけ……
桃「どうしたん?合流するならどこでしよっか?」
既読ついた!
『金曜やし飲み会で遅くなると思う、ご飯は作らんでええよ。』
よっし。
「なぁ、のん。よかったら家来おへん?」
桃「え?大毅んち?」
「おかんもおともんもおらんねん。神ちゃんたちはまだ二人で居たいかもしらんやん?
やから俺ら2人で帰ろう!」
桃「ええやん笑、大毅んちかぁ」
神ちゃんにグッドのスタンプを送る。
神ちゃん!楽しんでな!
296人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆき星 | 作成日時:2019年8月1日 22時