36話 ページ37
橙side
いつかこの家に政府の奴らが来るんじゃないか、とても心配だった
でもそんなことなくて、
1週間怯えて過ごし、
2週間大丈夫かなと心配して過ごした
でも来なかった。
安心、静かにしてたらバレんとかあるのかな？
じゃあ静かにしてよ。そう思っていた。
3週間ほど経ったときぐうぜんつけた番組では他星移住のロケットが増発されるという案内
そして、地球に残った人たちが次々に大都市の広い収容所に向かっていく場面
結構な人が収容所行ってるんや…
でも、そうか。
食料困難に陥ってる人は、そこに行った方がご飯貰える
犯罪者が刑務所でご飯食べれるのと同じ原理。
お風呂やってあるもんな、
収容所の方が便利な人がおるんや
でも俺らは？
そんなとこに行きたくない。
ここに極力居りたいし、ダメやっても淳太くんと過ごしたいから一緒に逃げる
橙｢なぁ、淳太くん。最後の日はどこに行きたい？｣
黄｢最後の日？｣
橙｢逃げがてら旅行みたいに楽しみたいなって｣
黄｢んー、｣
橙｢まだ時間あるけどさ、考えといてなぁ｣
黄｢はーい｣
オゾン層が完全に破壊されたら数日で燃えるほど暑くなる
その日に死ぬんやったら、その前から楽しみたいやん？
旅行とまではいかないけど、近場で自転車でいけるとこの範囲内
ぶらーっとして最後に思いっきり遊んで死ぬ
ぶらーっとする言うてもここらなんもないか。
住宅街やもんな。
あー、どうしよ。
考えないとなぁ
そこから俺と淳太くんの旅行計画が始まった
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
