33話 ページ34
橙side
何の変哲もない日々がすぎた
季節は秋。10月
といってもまだ暑い。
それどころじゃない。オゾン層の破壊でもっと暑くなってる。
紅葉なんかぜんぜん。いちょうもぜんぜん。
まだプールとか海とかアイスとかが似合う季節やわ。
このまま冬になったらどうなることか
黄「暑すぎる〜死ぬ〜」
ソファで毎日のように項垂れてる
扇風機で乗り切ってた時もあったけど、もう無理
35度ゆうに超えるんやもん
黄「まじ暑い。ねぇ、今日どうするー?」
橙「今日はなんもすることないなぁ。食材もまだまだあるし」
黄「えー、暇。エアコン付けるからな。」
朝の9時
エアコンを付け始めた
黄「今日は家でのんびりするか」
橙「クーラー効いてきたら楽やもんな」
といってものんびりする術がない
橙「俺寝よっかな」
黄「じゃあ僕も寝る。」
また2人で布団に逆戻り
クーラー効いた部屋で布団被るのって幸せな時間やな。勿体ないけど
黄「あきとー、こっち向いて」
背中合わせになっていた体を内側に向ける
橙「どうしたん?」
黄「寝るんやろ?今日の」
また、キスされる。
あかん。なんかおかしい
淳太くんからされたあと、
初めて俺からした。
黄「え?」
一瞬戸惑った様子
だめ。今日俺がおかしいんや。
橙「淳太くん、もっと」
淳太くんの唇を味わう
ふっくらしててふにふに
初めて舌を入れた
淳太くんは最初戸惑った様子だったけれど、もう任せてくれた
いつの間にか首の後ろに回されている腕
舌も受け止めてくれる
こんなに気持ちいいキスは初めてやった
黄「…あきとっ、どうしたん?今日なんかおかしいで」
自分でも分かってる
今まできいてたブレーキが壊れた?
分からない。でももっと求めたくなった
黄「……なんで答えへんねん、こっちやって我慢してたんやぞぼけ」
そしてまた絡まる
いつも寝る前にする小鳥のようなキスではなく
もっと官能的なキス
お互いを求めるようなキス
その時の淳太くんの顔がいつもに増して妖艶で
俺はそのまま理性の箍を外した
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作者名:ゆき星 | 作成日時:2019年4月9日 23時