滅亡日記(JW橙×黄) (ページ26)

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25話ページ26

橙side

あれから随分と悩んだ。

淳太くんにいま伝えてしまったら引かれないだろうか、

今引かれたところでお互い行く場所もないのに。

だから覚悟を決めた

今日の夜

寝る前に言う。

今は伝えるだけでいい。

両思いなんて無理だなとしか考えてないから

そしてその時はやってきた

呑気にお風呂から出て寝室へと移動しようとする淳太くん

｢なんか飲み物いる？｣

黄｢んー、まだ眠くないって思ってたから紅茶かなんか、｣

なんや、まだ寝ないのか

まだ気持ちが整ってない俺からしたら感謝でしかない。

｢はい、まだ熱いで。砂糖どんだけいる？｣

黄｢角砂糖？1個でええよ｣

台所から沸かしたばっかの紅茶を持ってきた

砂糖が溶ける紅茶を見ては淳太くんはふんわり笑う

その仕草がやけに心に響いた

2人で紅茶を飲みながらのんびりタイム

こーやって普通のことしてると、滅亡するなんて意識はどこか遠くに飛んでいく

今やって淳太くんは持ってきた本を読書しながら紅茶を飲んでる

俺は暇で白いメモ帳に簡単なイラストを描く

静かに自分の好きなことをやった

ふはぁぁ、
と声が聞こえイラストを描いていた手を止める

｢あくびしとるやん、ねむいんちゃん？｣

黄｢もーそろそろ本も終わりやねん。そこでいくわ｣

淳太くんに話すタイムリミットが迫ってきている

本人は気づいてないようで残りの数ページを読み始めた

残った紅茶を一気に飲んだらおしまいや

黄｢ありがと、洗いもんって…｣

｢大丈夫、俺やるわ｣

黄｢ありがと、じゃあ寝るか｣

てくてくと寝室へと歩き出す淳太くんの後ろから付いていく

部屋に入り枕元の小さい電気を付けた

今布団を敷き直してるとこ。

｢おやすみ、｣

黄｢おやすみ｣

そこまで出かけた声だった

でも謎の沈黙から声は出なくなってしまった

おやすみ、

いつもの言葉で今日も幕を閉じる

そんなのは嫌だったのに……

あれから数時間後寝れずに淳太くんに背を向け、ゴロゴロとしている状態であった

もう今言っちゃえという訳の分からないプライドが今から告白をするのを勧めてくる

いま告白したって起きてるわけないやろ

でもしてみる価値は十分にあった、

ひとつは好きだと言えるか俺を試すため

｢好き、淳太くんのことが｣

同じベッドで寝てるなんてどんな状況

そこで告白するとかイカれてる