23話 ページ24
黄side
照史と話してる途中、
空が光った
「あ、」
ゆっくり声が出た
この光はなんなんだろっていう不思議な疑問
それは照史も気づいたみたい
橙「なんやあの光」
それは近くから遠くへ離れていくオレンジ色の光で、ふわーっと上に上がっていった
そうか
「あれが最新のロケットなんや」
その言葉に照史はへ?って顔をする
「新しく作られた他星移住専用ロケット。今日が運行日やったっけ。」
橙「そーいえば…ニュースで」
「あのロケットにはたくさんの人が乗ってんねんな。希望を持って」
橙「地球には居りたくないってか」
「そりゃそうやろ」
あのロケットには希望を持って移住をしてる人か何百人と乗ってるんや
何回も何機も運行してたら直ぐに何百万人超えるだろう
橙「あれに乗っとる人は俺らのこと惨めな人やと思ってんのかな?乗れない可哀想な人って」
「そりゃそうやない?向こうからしたら俺らは所詮死ぬ人間やねんもん」
橙「死ぬ、か」
改めて死を警告されたような気がした
これ以上ここに留まるなって
「ここにそのままいたら死ぬ」
って。
でもなんでやろそんなに気持は激しく昂らなかった
ただ落ち着いて、話ができるほどだった
「照史、死ぬまで一緒にいような。」
こんな言葉をかけることしかできない。
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作者名:ゆき星 | 作成日時:2019年4月9日 23時