18話 ページ19
橙side
そりゃこんなに時間空いてるから絵は完全に乾ききっていた
俺的にはいい方やと思う…
｢こんな感じ…｣
絵立てを反対に向け淳太くんと向かい合わせる
驚いた顔の淳太くんがおった
黄｢これ、照史が？すごい…｣
ちゃんと言葉が出ていないようだ
｢俺頑張ったやろ笑｣
黄｢頑張ったどころやないやろ！なにこの上手さ！｣
淳太くんは絵をべた褒めした
これは絶対僕や、僕でしかない
と淳太くんは呟く
なんか褒められすぎて照れる
｢大丈夫そう？俺めちゃ頑張ったんやで！｣
黄｢これは僕にしか見えない、凄いわ｣
｢淳太くん綺麗やからな、映える｣
黄｢綺麗て笑、どうせならかっこいいって女子に言われたいわ｣
｢でも綺麗にかけたやろ？｣
黄｢そこはめちゃめちゃありがう。すごくすき｣
とても気に入ってくれたようで、美術準備室にある絵用の紙袋を持ってきた
黄｢ほんまに、お家に飾ろ｣
｢恥ずいやんけ｣
黄｢べつに俺ら以外いないやんけ｣
｢そーやんね…｣
でも少し期待してるかも。
淳太くんが気にいってくれたようでほんまに嬉しい。
｢もう時間やけど帰る？｣
黄｢帰ろっかぁ。お腹すいたしな｣
鍵を職員室の机にばんと置いて外に出る
2人で暑い道を自転車で進んだ、
やっぱりこの時間の風の強さ、ちょうどいい
｢淳太くん！気持ちええな！｣
黄｢まって、照史っ早い｣
またしても自転車で遅れる淳太くん
その姿さえ可愛いと思う
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
