32、特別 ページ36
学園長から食事を受け取り去って行く二人。
・・・完全に出るタイミングを失った。
それに学園長去らないし・・・
「そろそろ出てきたらどうですか?ケーニギン君。」
ば、バレてる〜!
ソロソロと静かに出ていく。
先程の学園長とは違い、どこか冷たい空気を纏っていて自然と背筋が伸びた。
「賢いあなたは疑問に思ったのでしょう?私が変身薬を持っていることに。」
肯定の意味を込めて頷く。
「・・・彼、いや、彼女は特別なのですよ。無論貴方も。」
【ケーニギン】
「・・・」
【この苗字だからですよね?】
「・・・これ以上は今教える事はできません。」
そう言ってそっと頭を撫でる学園長。
その手はどこか震えているように思えた。
「私は、貴方を・・・いえ、何でもありません。目が覚めたら違う部屋で驚くでしょうが、そこがあ
なたの新しい寮です。では、おやすみなさい。」
先生がマントを広げたと思ったら急に風が吹く。
驚いて目を瞑れば、学園長の姿は消えていた。
・・・二人の所に戻ろう。
そう思って先生がいたところに背を向ける。
先生がいたところには一枚のカラスの羽が落ちていた。
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クルル(プロフ) - 麗さん» ご報告ありがとうございます・・・!今後も見つけたら行って下さるとありがたいです。 (2021年1月29日 11時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 44ページ (人2) と変換出来てないところあります (2021年1月29日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - マーニャさんに褒めて頂けるなんて光栄です!更新遅いですがこれからもよろしくお願いします! (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
マーニャ(プロフ) - コメント失礼します!すっごい素敵なお話で心が満たされています。こんな作品を作ってくださった作者様に感謝です!これからも頑張ってください! (2020年7月26日 7時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - こちらもよろしくお願いいたします。『陸に恋した人魚姫』(番外編)https://uranai.nosv.org/u.php/novel/1125kururu0/ (2020年4月29日 21時) (レス) id: c58f3a9ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルル | 作成日時:2020年4月15日 18時