陸に恋した人魚姫[Welcome to the Villains'world ](ツイステ・ヴィランズ手下)

29、変身薬 ページ33

変身薬を飲んで姿を変える学園長。

あれ？

・・・なんだ？

私はどこに違和感を感じたんだ？

「えぇ〜。嫌なんだゾ。めんどくせーし、またコイツと一緒なんて・・・」

「入学できるチャンスに加え、ツナ缶もゲットですぜ、旦那。」

二ヒヒヒと悪い顔で笑うユウ。

意外と似合っていることに驚く。

「ぐぬ・・・・これで最後なんだゾ！今度こそ絶対絶対、ツナ缶よこすんだゾ！？」

「遠慮なく攻撃してください。大丈夫、怒ったりしません。私、優しいので。」

口癖を吐くクロウリー先生。


でもその口癖が先生にしっくり来ているため、違和感がない。

「仕方ねーな・・・付き合ってやるから、後でちゃんとツナ缶よこすんだゾ！」

どうやらもう一度やることに決まったらしい。

まだ出ていかないほうが良いと思い、隠れていることにした。

「では、始めますよ！」

「よし、オマエ！アイツの場所をしっかりオレ様に教えるんだゾ！」

さて…私が違和感を感じたのはどこだ？

確か先生が変身薬を出した…

変身薬？

そうだ変身薬だ！

「左だな、分かったゾ！くらえー！」

前見た本では確か…

「あちちちち！！・・やりますね。では、もう少し難易度を上げるとしましょう。」

そうだ、変身薬はかなり貴重なものでなかなか手に入る物じゃないんだ。

「ふな”っ！？メチャクチャすばしっこくなりやがったゾ！？」

じゃあなぜ先生はためらいもなく変身薬を飲んだんだ？

「さぁ、私の動きを捉えることができますか？」

いくら学園で手に入るからってそんなにホイホイ使う物だろうか…

多分これはユウたちが学園に居れるか見極めるものだろうけど、そんなの魔法で出した幻覚でもいい
はず。

「フン、やってやるゾ！グリム様にかかれば簡単なんだゾ！」

それ以前に何故先生は変身薬なんて持っていたんだ？

持ち歩くくらい貴重ならこんなにホイホイ使うはずがない。

逆にそんなにすぐ使えるものならわざわざ持ち歩くほどの物でもない。

何故だ？

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