28、協力 ページ32
「ヒ、ヒィ〜〜〜!消されちまう!逃げろ〜〜っ!!」
「あ、あれ?勝っ・・・・た?」
どうやら無我夢中だったらしく、茫然としてるグリム君。
「凄かったよ!ありがとう。」
ムギュっと効果音がつきそうなほど強く抱きしめるユウ。
・・・私まだ抱きしめられたことないのに。
「ハヒ、ヒィ・・・・・こ、怖かっ・・・・いや!全然怖くなかったんだゾ!グリム様にかかればチ
ョロいんだゾ!どうだぁ、お化けめ!参ったか!」
今更強がっても意味ないと思うけど…
「こんばんはー、優しい私が夕食をお持ちしましたよ。・・・・ってそれは入学式で暴れたモンスタ
ー!追い出したはずなのに何故此処に!?」
あ、学園長。
ホントに神出鬼没だなぁ…
「フン!オレ様がお化け退治してやったんだゾ!感謝しろっ!」
「ん?どういう事です?」
事情を説明するユウ。
その横顔は心なしか怒っているみたいだ。
・・・まぁ、そりゃそうか。
急にほっぽり出されたんだし。
「そういえばこの寮には悪戯好きのゴースト達が住み着き、生徒たちが寄り付かなくなって無人寮に
成っていたのを忘れていました。しかし、ふぅむ・・・貴方たち二人で協力してゴースト達を追い出
してしまうとは。」
大げさに驚く先生。
そのしぐさがどこか演技に見える私は捻くれているのだろうか。
「協力とは聞き捨てならねーんだゾ。ソイツはほとんど見てただけだったし?オレ様はツナ缶が欲し
くてやっただけだし・・・って、あ!オレ様、まだツナ缶貰ってねーゾ!」
ツナ缶のこと、覚えてたんだ。
「お二人さんもう一度ゴースト退治見せて貰えます?」
「でもゴーストは全部追い払っちまったんだゾ!それよりツーナー缶−!」
「ゴースト役は私がします。私に勝てたらツナ缶を差し上げましょう。私、優しいので。では変身薬をゴックン!!」
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クルル(プロフ) - 麗さん» ご報告ありがとうございます・・・!今後も見つけたら行って下さるとありがたいです。 (2021年1月29日 11時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 44ページ (人2) と変換出来てないところあります (2021年1月29日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - マーニャさんに褒めて頂けるなんて光栄です!更新遅いですがこれからもよろしくお願いします! (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
マーニャ(プロフ) - コメント失礼します!すっごい素敵なお話で心が満たされています。こんな作品を作ってくださった作者様に感謝です!これからも頑張ってください! (2020年7月26日 7時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - こちらもよろしくお願いいたします。『陸に恋した人魚姫』(番外編)https://uranai.nosv.org/u.php/novel/1125kururu0/ (2020年4月29日 21時) (レス) id: c58f3a9ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルル | 作成日時:2020年4月15日 18時