今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:123,296 hit
小｜中｜大
0-2、プロローグ ページ2
「…十五度目の満月までに愛し合っている人とキスをしなければアンタは泡になって消えてしまう。それでも契約するのかい？」
「・・・契約します。」
サラサラと流れるようにサインされた契約書は緑の煙と共に消えていく。
次の瞬間魔女は契約書をもって悲しそうに微笑んでいた。
「取引成立だ。貝から小瓶が出てきてるはずだよ。それを飲めば人間になる。声は・・・アンタのそのチョーカーの貝の中に入れとくからね。…あぁそれからアンタ、声がないと不便だろう？特別価格だ満月の夜だけ、月が上がってから沈むまで声が出るようにしといてあげよう。」
彼女が小瓶をとると、雷鳴がとどろきあたりが眩しいくらいに照らされる。
でもそれも一瞬の事で、次の瞬間にはもうドレッサーの光は消え鏡は再び真っ暗な暗闇を映し出していた。
「取引」が成立した証だ。
またあたりには何事もなかったような静寂が戻ってくる。
人魚が出て行った後、鏡はもう一度何かを映し出した。
そこに映っていたのは黒い馬車に乗せられる人魚…
否、[人間]の姿だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クルル(プロフ) - 麗さん» ご報告ありがとうございます・・・！今後も見つけたら行って下さるとありがたいです。 (2021年1月29日 11時) (
レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 44ページ (人2) と変換出来てないところあります (2021年1月29日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - マーニャさんに褒めて頂けるなんて光栄です！更新遅いですがこれからもよろしくお願いします！ (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
マーニャ(プロフ) - コメント失礼します！すっごい素敵なお話で心が満たされています。こんな作品を作ってくださった作者様に感謝です！これからも頑張ってください！ (2020年7月26日 7時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - こちらもよろしくお願いいたします。『陸に恋した人魚姫』（番外編）https://uranai.nosv.org/u.php/novel/1125kururu0/ (2020年4月29日 21時) (レス) id: c58f3a9ef4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クルル | 作成日時：2020年4月15日 18時
