21、side有 岡 ページ22
｢は、っぁ、…いのちゃ…っ｣
絡めては離れていく唇に、舌に、息が乱れていく
｢山田と、…シたの？｣
なんだよそれ
｢ねぇ…俺だけを見てよ｣
そんなの…もうとっくに
いのちゃんしか見てなかったのに
｢ん―…っ！ぅん…ふ…ぅう｣
―｢見すぎだよ｣
なんなんだよ…
わかんないよ、いのちゃん
やばい、…涙出てきた
｢ふ、ぅ…っ、ぁ…は、はぁ…ぅ｣
｢…大ちゃん｣
泣いてるのに気づかれたのか、やっと解放された
酸素を求めて上下する胸を手で抑える
｢山田と…｣
｢っ、シて、ないっ、！｣
ドンッといのちゃんの肩を突き飛ばす
｢意味わかんねー、よ…っ、｣
なんで、家に来たってだけでシたことになるんだよ
突き飛ばしたせいで距離がとれた彼に、続けて叫ぶ
｢俺が…っ、そんなやつに見えんの？！っいのちゃんが家きた時にもそんなことっ、し、なかったのに…っ！そんなこと…っ、好き合ってる同士じゃねぇと、虚しいだけ、だろ…！｣
泣いたせいでしゃくり上げる喉から、情けない声が零れていく
ああ…なんか既視感
｢…ごめん、大ちゃん｣
―｢…ごめん、大ちゃん｣
あの日も俺は泣いてて
キスしてきたいのちゃんを見つめて、また泣いた
｢…なにが…？｣
あの日から君は、何を許して欲しいの？
｢…わかんない、泣いてるから｣
なんだよ、それ
｢なんで泣くの？大ちゃん｣
なんだよ…それ
―｢なんで泣くんだよ、大ちゃん｣
変わってないなほんと
｢教えねーよばか｣
気づいてるくせに
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maimai(プロフ) - ぱんくんさん» 大好きです (2018年8月16日 15時) (
レス) id: 1abc0d6970 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんくん - これでよろしいか (2018年8月16日 13時) (レス) id: d5a32181b2 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 大崎楓さん» ユーザー名パンくんにしなさいあなた (2018年8月15日 20時) (レス) id: 1abc0d6970 (このIDを非表示/違反報告)
大崎楓 - 事変だなんて、照れるわ( 〃▽〃) (2018年8月15日 17時) (レス) id: d5a32181b2 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 大崎楓さん» 歴史に残る事変ですなぁ (2018年8月15日 16時) (レス) id: 1abc0d6970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai | 作成日時：2018年8月5日 11時
