僕の〇〇、取らないでくれる？【刀剣乱舞】

偽装デート ページ35

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「どんな本探してるの？」

国広「小説です。僕の好きな作家さんが書いた小説が最近発売したんですよ」

「小説読むんだね！なんか、大人っぽい...！」

国広「そんな事ないですよ、あ！コレだ！」

「どんな話なの？」



肩と肩が触れ合う距離まで近づいてきたAさんから

ふわっと、せっけんの香りがした。


いい匂い......。



「国広....？」

国広「あ、ごめんなさい！えっと、この話は幕末のお話ですね」

「幕末？」

国広「はい。僕、新選組の土方歳三って人が大好きで...その人が登場するんです」

「新選組...沖田って人がいるとこ？」

国広「沖田総司も出てきますよ。Aさん、新選組知ってたんですね！」

「名前だけだよ...！安定がこの前好きなんだって言ってて」

国広「そう、なんですね...。
じゃあ僕、本見つかったんでちょっと買ってきますね！」

「あ、うんっ！」



逃げるようにレジに向かったけど少し不自然だったかな...


Aさんが新選組を知ってたのは大和守さんのせいだったんだ

あﾞ〜なんか悔しい、何でだろ



国広「お待たせしました！
あのー、Aさんもう帰りますか？」

「用事がないなら帰ろうかなって思ってるけど...何かある？」

国広「お昼ご飯、一緒に食べませんか...？」

「うん、いいよ！お腹も丁度空いてたし！」


よしっ！！←


国広「じゃあ行きましょう！美味しいお店知ってるんですよ僕！」

「ほんと？楽しみだな〜」




休日にたまたまAさんと会って

お互いの買い物を一緒に付き添う

なんだかこれって、デート...みたい...


少し高鳴る胸を押さえ、僕ら二人はお店の中に入った。

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