知らないふり ページ10
ななもり。side
これからのリレー生放送と控えているライブのための打ち合わせ。
メンバー全員揃う日だ。
2人いるところに揃うのが早いよね、ってことで、いつも桃里くんとAちゃんの家でやらせてもらってるんだけど…
「…なんかあった？」
なんか、元気ないAちゃんと、いつも以上に気にしている様子の桃里くん。
いつも通り、に見えなくもないから、他のメンバーは気付かないかもしれないけど。
ずっと見てきたからね、俺は分かるよ。
2人が何か隠してるんだろうな、ってことも。
言ってくれるまでは、聞かないつもりだけど。
「え、うぅん、なんでもないよ？」
「…なんかちょっと、A調子悪いみたいで「桃里くん！」なんだよ、本当のことだろ」
____それに七瀬さんに隠し事は、あとで怒られるだけだぞ
うん。なんか、すごい言われような気がしなくもないけど…
「体調悪いん？平気？今日やめとく？」
「いや、本当に大丈夫だから！せっかく忙しい中予定合わせてみんな来てくれるのに…」
「………しんどくなったらすぐ言ってね？」
「………はい」
これ以上言っても、きっと平行線だろうし。
桃里くんがいつも以上に目を光らせているし。
俺も、気をつけて見るようにするから。
ひなちゃんとモカちゃんと戯れている笑顔のAちゃんの姿に、思わずAちゃんの頭を優しく撫でた。
知らないふり
(『こんにちはー！』)
(「いらっしゃい、みんな揃ってるの珍しいね」)
(「たまたまそこで会うてん」)
(「竜が遅刻じゃない…」)
(「いや僕だっていつも遅刻してるわけじゃないから！」)
(騒がしい、けれども大切で大好きなメンバーを)
(俺が選んだ最高の仲間たちを)
(俺は絶対守っていくから)
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風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します！ (2019年10月12日 9時) (
レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風雅 | 作成日時：2019年10月2日 16時
