後悔と本音 ページ44
ななもり。side
Aちゃん…いや、のあ君の口から言われるであろう言葉は、簡単に予測できていた。
____のあを、すとぷりから脱退させて下さい
過去のこと、今の現状、これからの未来。
全てを考えて、秤にかけて、悩んで、迷って出した答えなんだと、思う。
俺を見る目が、真っ直ぐだった。
「理由を聞いても?」
「すとぷりはこれからも上を目指していけるし、夢を叶えることができると確信しているから。まだまだ舞える。かましていける。やりたいこと、叶えたいこと、大きな夢がまだまだすとぷりには、あるでしょう?
僕はこれからのすとぷりにとってネックにしかならない。こんな事言ったら、優しいなーくんとさとみくんのことだから、きっと否定するかもしれないけど、いつ爆発するか分からない時限爆弾を抱えた僕は正直邪魔者。
そんな爆弾は
そう話すのあ君は自嘲の笑みを浮かべていて。
そうすることが正しい、と信じている。
きっと、のあ君の言うことは正しいのだろう。
これからのすとぷりを考えるなら、1番の選択肢かもしれない。
だけど、ね?
「のあ君の言い分は分かった。確かに、そうだね。のあ君は今後のすとぷりにとって、ネックとなると思う。上に行くためには、きっとその方がいい」
「っ、なーくん!」
「なら、「でも、本当にそれでいいの?」え?」
「それで本当に後悔はしない?俺は、絶対後悔する。ここでのあ君を手放したら、後悔しか残らないと思う。確かにこの先がどうなるか分からないよ?だけど、7人いないと意味ないんよ。7人でみる夢じゃないと、7人で、未来を目指さないと、意味がない」
俺の、本音。
たとえどんな茨の道でも、俺は7人で歩んでいきたい。
「なー、くん」
「のあ、俺も同じ気持ちだよ。お前がいない未来なんて、考えられない。これから先大きくなるすとぷりに、白がないのは、あり得ない」
「さとみくん…」
「ねぇ、のあ君はどう?本当に、それで後悔しない?のあ君の本音を、聞きたい」
俺も真っ直ぐと彼女の目をみる。
伏せられたその目の奥は、ゆらゆらと、揺れていた。
後悔と本音
(ゆらりと揺れる目の奥に)
(じっと隠された心の声)
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します! (2019年10月12日 9時) (レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!頑張ってください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風雅 | 作成日時:2019年10月2日 16時