穏やかな朝 ページ5
白神side
カーテンの隙間から差し込む光と暖かくて心地いい重みにゆっくり目を開ける。
霞む目をぱちぱちと数回瞬きすればハッキリと見えたのは、普段の彼からは想像できないほど幼い、あどけない寝顔だった。
「…ふふっ、」
目にかかっていたピンク色の前髪を少しはらって、頰をつつく。
んんっ、と少し眉を潜めた彼に焦ったけれど、そのまま眠っているようだった。
時間を確認すれば8:00。
今日は打ち合わせが午後からだから、もう少しだけゆっくり寝させてあげられる。
きっと遅くまで打ち合わせや動画の編集とかをしてたんだろう。
私よりも遅い時間に寝てたはずだから。少しでも休めればいいのだけど。
………よし、朝ごはん作ろうかな
起こさないように、そっとその腕から抜け出す。
当たり前だけどなくなった温もりに、少し寂しくなった。
何作ろう…和食?
ご飯とお味噌汁と卵焼きと…サラダ?
鮭もあったっけ?
うん、いいかも。
ぐ、と伸びをして後ろを見れば、まだ眠っている彼の姿があって。
穏やかなこの時間が。
とても、幸せだった。
穏やかな朝
(こんな幸せな日々が)
(穏やかな毎日が)
(ずっと続けばいいのに、なんて)
(私のただのワガママ)
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風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します! (2019年10月12日 9時) (レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!頑張ってください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風雅 | 作成日時:2019年10月2日 16時