警鐘が鳴る ページ28
ななもり。side
「どうしたん！？大丈夫！？」
倒れるAちゃんを慌てて抱き起こせば、目を見開きながら、小さく何かを呟いていて。
その何か、は聞き取れなかったけど。
いつもと違う、その雰囲気に。
頭の中で警鐘が鳴る。
このままじゃ、ヤバイ。
どれかは分からんけど。俺の言った何かがきっかけとなったことは、確かで。
根拠はないけど、どこか、確信はあった。
「Aちゃん！Aちゃん！！____Aっ！！」
顔を見て声をかけるけど、聴こえてないのか、首を横に振りながら、何かを呟き続けていて。でもその声はだんだんと大きくなっていって。
「….………だ。………ゃだ。ぅそだ、まだ」
「Aちゃんっ！？」
肩を揺らすけど、頭を押さえたまま、目は開いているのに、視線が合わない。
どうしよう
どうしよう
どうすればいい
どうすれば、
ぐるぐる、と色々な考えが試行錯誤する。でもどれも纏まらなくて。
そんな中でも、彼女の体の震えは止まるどころか増しているように感じて。
涙を流しながら、嫌だ、嫌だ、とうわ言のように呟いていて。
「ぃゃだ、ぁっぃ、ぃたい」
____はなれたく、ない
「離れたくない…？どういう、」
やけにハッキリと聞こえたその言葉の意味を理解しようしたけど。
「ぁぁぁぁぁあ"あ"あ"！………っ、」
苦しそうに叫んだかと思ったら、がくり、と急に力が抜けたように意識を失ったAちゃんに。
焦りと戸惑いで、頭が真っ白になった。
警鐘が鳴る
(俺の予想をはるかに超える)
(彼女が抱える秘密は)
(おそらくパンドラの箱)
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風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します！ (2019年10月12日 9時) (
レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風雅 | 作成日時：2019年10月2日 16時
