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真夜中の微かな明かり ページ14

ジェルside


____がたん、


どこからか聞こえたそんな小さな音に、ふ、と意識が浮上する。


あたりを見渡そうと起き上がれば、パサリ、という軽い音とともに、俺の上にかかってた何かが下に落ちた。


そっか、昨日あのままさとみとのあの家で寝てもうたんか…


きっと俺にかかっとったタオルケットは、のあがかけてくれたんやろう。どこまでも、本当に優しい人や。


時刻は2:30。見渡せば雑魚寝のような状態で床に敷かれたマットの上に寝とる男5人。全員に何かしら掛けられとる。

そこにのあの姿はなくて。

自分の部屋に戻ったんかな。


「…トイレ」


くぁ、と1つあくびを零して立ち上がる。


そのまま廊下に出れば、小さな明かりが1つの部屋から漏れとった。


(のあ?)


こんな時間まで起きとるんかな、と思いつつ、なんか嫌な予感がして。


声の聞こえた部屋の方へと歩いていけば。


「…ぅぁ………っはぁ」


何かに耐えるような苦しげな声が聞こえて来た。

その声に慌てて部屋まで向かう。

そこはこの家の防音室で。

動画編集でもしとったんやろか、と疑問を持ちつつも急いでドアを開ければ、床に倒れて小さく蹲っとるのあの姿。


「っのあ!?」


慌ててだき起こせば、凄い汗で。
苦しそうな息に、目を開けようとせんで。


「A!しっかりせぇや!」


少し肩を揺さぶれば、ぴくり、と肩が揺れてうっすらと目を開けた。

焦点の合わなかったその目線は、俺をゆっくりと捉えたと思ったら慌てて起き上がろうとしたけど。


「っ、あぶな」


顔を歪めたかと思えば右肩を押さえてすぐに崩れ落ちかけて、慌てて受け止めた。



真夜中の微かな明かり

(支えたAの肩は)

(力を加えれば簡単に折れてしまいそうで)

(Aのその身体は)

(消えてしまいそうな程、細くて軽かった)

震える手→←苦痛と焦燥



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風雅(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます。少しずつですが、更新できるように頑張らせて頂きます。今後ともよろしくお願い致します! (2019年10月12日 9時) (レス) id: 4353acba07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!頑張ってください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: ae1b37537f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風雅 | 作成日時:2019年10月2日 16時

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