貴方は今日もズルい。(A) ② (ページ1)

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mylife　51(Aside) ページ1

Aが…？

転勤？

転勤なんて考えてもみなかった。
勝手に転勤は男がするものだって思っちゃってた。

飲みながら一通り話を聞いた。

ずっとずっとAが俺に電話してたこと。

気を使って休みの日は連絡しなかったこと。

九州にできる支店で店長をしなければならないこと。

抜擢された理由が、Aだけ独り身で恋人も居ないと言われたからって言う理由だってこと。

一人でずっと抱えて、耐えきれなくて、俺に電話したけど出なかったから取り敢えずメンバーにかけて、一番に出たのが翔ちゃんだってこと。

出てくる話、全てが俺に関する話しかしなかったこと。

全部聞いて

あぁ、俺、バカじゃんって
翔ちゃんが言ってたこと正しかったって

悔しくて、堪らなくなって、涙が止まらなくなった。

翔「仕事忙しいよな。分かる。スゲー頑張ってるのも俺たちちゃんと知ってる。只、１番大事な人くらい見てやれないと俺たち芸能人と一般人は付き合うなんて無責任にしたらいけないと思う。」

「俺っ…守れてなかった…。」

安心しきって、バカじゃん。

いつの間にかすやすや眠るAを見て
なんだか前より小さくて、弱く見える。

翔「転勤の後どうするかは、二人で決めて。まっ、俺達お前ら二人なら突っ走っても大歓迎だから。」

俺先出るねー。ってお金だけ置いて出ていった。

久々に二人になった。

スルスルと髪に指を通すとくすぐったいのか眉間にシワがよっていた。

コツンと額を合わせて聞こえないくらいの声でごめん。って謝った。