君の名は希望＊Genki.I＊

☆7〜過去〜 ページ7

私は咲奈の誤解を解こうと必死だった。

ほんとに何にもしてないのに…

A「咲奈、何か誤解してない？私何にもして「あんたのせいだッ！
あんたが全部、全部私から奪った」

A「全部って何を奪ったの？」

咲奈「とぼけないで。あんたは私の大切な彼氏を取ったじゃない！」

彼氏…？

A「ちょっと待って。咲奈の彼氏の名前も顔もわからないよ？」

咲奈「とぼけないでって言ってるでしょ？玄樹よ！岩橋玄樹」

A「岩橋…玄樹？誰それ、知らないよ？」

咲奈「人の彼氏取ったくせに知らないような振りしないで」

咲奈はそう言ってから教室を出ていってしまった。

教室に残された私はクラスメイトからのヒソヒソ声に耳が痛かった。

「あいつ人と彼氏取っておいて…ないよな」 「最低〜」
「あーあ、咲奈ちゃん可哀想」
「あんなやつクラスに必要なくね？」
「てかさ、まずあんなやついたの？」「それ言っちゃだめだって〜」 あははは…

何も聞こえなくなれ。
何もかも消えて無くなってしまえばいいのに。

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