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「慎太郎っ、どういうことだよ」
3人で行こうって言ってたのはお前だろってさっき言えなかったことを問い掛ける
「あぁ、それがさ……」
額の汗を拭いながらもうなついてしまったのか、あの金髪男とAがいるほうを見据えながらゆっくりと口を開いた。
「俺もAの家に行ったんだよ？
でも、向かってる途中に京本って言う人が歩いてきて、知らない人だなーって思ってたら目があって、それから目を離せなくなって……」
ん？
目を離せないって？
「うわ、めっちゃイケメンじゃんって思ったんだよ
そしたら話しかけられて、カニ探すって言ったら僕も一緒にいい？って言われて」
「それでいいよって言ったの？」
「いや、人数多いほうがいっぱい捕れるじゃん！って思ってさ」
得意気に笑う目の前の彼。
慎太郎の馬鹿っぷりにはほんと頭が上がらない……
「カニ捕れるかもしれないけどさ、知らない人じゃんか、しかも急に話しかけられて……」
「いやいや、あの人悪い人じゃないっしょ」
その自信はどこからきてるの？
「まぁいいじゃん！新しい友達ができるんだぜ！」
溜め息をついた俺にそう言いながら肩を叩く慎太郎にもう一度大きく溜め息をついた
この町には子どもが少ない
だから、小さい頃から慎太郎とAとはずっと一緒だった
いつも遊ぶのも一緒で
これからも3人でいるんだって思ってたから、どこの誰かも分からないあの金髪男が急に入ってきたことに戸惑ってる
『慎ちゃーん！』
「おーカニ探すぞー！」
『かにさん出ておいでっ』
「ねぇ、あっちのほうも探してみない？」
Aに呼ばれた慎太郎も加わって、3人でカニを探してる風景をひとり影になった海岸の岩に座りながら眺める
本当は俺、カニ探すより本読みたいんだけど……
ジリジリ暑い熱気が体にまとわり付くのが鬱陶しい
風にのった、潮の香りが鼻をかすめる
「……なんだよ」
あの金髪男と楽しそうにはしゃぐAを見てたら
何か、イヤな気持ち
「はぁ……あっついな」
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青 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年3月4日 16時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
青 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語の題名の読み方ってなんなんでしょうか？ (2020年3月4日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2019年9月17日 7時
