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雨は止むことなく、
さっきよりも窓を強く叩きつける
こんな中帰ってたら、
今頃きっと大変なことになってる
くしゃくしゃになった髪を
手で整えながら、
何も言わない田中さんに目を向ける
『……』
ごめんってどういう意味なんだろう
雨の音だけが響いて
まるで世界にふたりだけのような感覚。
俯く横顔に目を離せなくなる
だからなのかな、
『私、田中さんに会いたかったんです』
思わず口がすべってしまった
「……え、」
「じゃあ、なんで連絡くれなかったの？」
『それはっ……』
目が合って思わず反らした先に
きらりと光る指輪が映る
.
「これ……気になる？」
『……っ』
私の視線に気付いて
彼がそっと指輪をなぞる
「……知りたい？」
聞いてしまえば
何かが変わるのか
この想いを止められるのか
『……知りたい、です』
結婚して、
愛する人がいる、
きっとそんな話
彼の口から聞けば
きっとこの気持ちを止められる
そんな気がした
でも、
胸が苦しくて、
怖くて
知りたいのに、知りたくない
そんな感情で
思わず耳を塞いでしまいそうになる手で
タオルをきゅっと握りしめた。
「これは……」
でも彼の口から発せられた言葉は
私の知らない意外な話。
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椿(プロフ) - ヒヨリさん» ヒヨリさんっ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です(TT)次のお話でもお会いできること願っておりますっ…… (2019年9月15日 21時) (
レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 椿さん» めっちゃ面白かったです!!短編集も見させていただけます。 (2019年9月15日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に幸せです(;-;)ゆっくり更新で申し訳ありません。これからも楽しんでもらえるよう頑張ります!! (2019年8月29日 15時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます。 (2019年8月29日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2019年8月21日 4時
