男装少女は秘密主義 (ページ10)

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至福の時間ページ10

貴方「ねぇルカ
あそこに行こうよ！」

静かで平和を取り戻した教室でルカに言った。
"あそこ“と聞いて、ルカは目を輝かせた。
そこは、僕たちにとってお気に入りの場所だからだ。

ルカ「しょうがないな
Aが行きたいならついていくよ
棗はどうする？」

棗「俺はパス。ここで寝てる」

ルカ「そっか....
じゃあAいこうか」

素直じゃないルカと二人であの場所に向かう。
ルカは、そこにいくのを皆に知られるのが恥ずかしいらしい。
茂みに隠れながら移動になる。

僕は、気にしないけど、
ここはルカに合わせておこう。

そう思ったとき誰かが歩いてきていた。

貴方「ルカ...こっち」

ルカ「うわぁ..っむ」

ルカが声を出さないよう口を押さえて茂みに引っ張った。
じっと息を潜めて誰が来るのかを待った。

スミレ「ルカくーん♡Aー♡どこー？
せっかくスーパーモデルごっこ一緒にしようと思ったのに」

気配の正体はスミレだったみたいだ。
スミレがいなくなったことを確認して
僕は、茂みから出た。
ルカを見ると、顔が真っ赤になっていた。

貴方「ね！助かったでしょ？
...ルカ？顔赤いよ？
ごめんね。息ができなかったかな？」

ルカ「...な..なんでもない///
早くいこう////」

そんなに強く押さえつけたつもりはなかったんだけど..
今度から気をつけよ。
僕たちはこんなことをしながらやっとその場所についた。

そう、飼育小屋だ。

ルカがドアを開け、なかに入ると、
夢の空間がそこには広がっている。

動物(うわぁールカとAだぁ)

貴方「うわぁぁ///」

そこからは、欲望のままに動物達と戯れた。
馬のたてがみをといたり、
ウサギを抱きしめたり、
至福の時間だった。

しかし、そんな時間も長くは続かない。

ルカ「A！大変だ！」

ルカがいきなり慌て出したのだ。
訳を聞いても動揺していて何をいっているのか分からない。
ルカは僕の手をとったまま走った。

貴方「うわぁ..ひっ..」ｽﾞﾀﾝﾄﾞﾃﾝｺﾞﾛﾝ

僕が木に当たろうとこけて引きずられようとお構いなしで走っていく。
目が回って抵抗なんてできなかった。

ざざ.....

足元で音がしてそのまま穴に引きずり込まれる。
誰かが、落とし穴を作ったみたいだ。

ルカ「A！
ごめん。俺、慌てちゃって」

蜜柑「動物フェロモンっ子捕獲完了ー！」

穴から上を見ると水玉の子が立っていた。
どうやらルカははめられたみたいだ。