男装少女は秘密主義 (ページ43)

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思春期男子の心情ページ43

ルカside

俺は、だから嫌だったんだ。
こんな役本当はやりたくなかった。

動物フェロモンのアリスから体質系に所属する俺
俺は、白雪姫役にあたってしまったのだ。
化粧をされながら、ため息を１つ大きくついた。

こうなってしまったのは、今からもう少し前
あれは、体質系での集まりに久しぶりに参加した日の事だった。

鳴海「あー♡ルカ君やっと来たんだね
早く席について～
今から劇の役割を決めていくから」

女子達「王子役は、絶対ユーリ様だわ！！！♡♡♡♡」

鳴海「それいいね～
他に立候補する人はいませんか～♡♡」

王子役か....
男なら誰もが１回は憧れるだろう。
かっこよくて強くて...俺とはかけ離れている。

俺は、昔から顔がかわいいとか,女の子みたいだとか言われることが多い。
だけど、本当はかわいいじゃなくてかっこいいと言われたい。

ルカ「.......」

好きな子からだったら尚更だろう。
ふと、Aの顔が浮かんだ

___///////♡

何で今Aのことが思い浮かんだんだろう。
Aは、俺の大事な友達なのに///
でもAってなんか...かわいいよな。？

俺が一人でAの事を考えていると、鳴海が俺を指差し皆に呼び掛ける。

鳴海「王子役は、決まったと言うことで
白雪姫役を指名したいと思いまーす
白雪姫役は、乃木ルカ君でいいと思う人～♡」

ルカ「はぁ！？...俺は、やらないからな！」

俺の叫びもむなしく、今は、ドレスを着させられ
化粧をさせられて白雪姫へと成り変わろうとしている。

貴方「あ！ルカいた
うわぁ...///かわいい白雪姫だぁ！」

背後から今一番聞きたくなかったセリフが
一番言ってほしくなかった人に言われた。

見ると、Aがクラスの皆を引き連れて楽屋を訪れてきていた。

ルカ「あんまり見ないでよ///
Aにこんな情けない姿見られたくない...」

俺は、恥ずかしすぎてAと目を合わせられなかった。
最悪だ。本当に見られたくなかった。

黙り込んでいると、Aは俺に抱きついてこう言う。

貴方「....。
ルカは、優しいからことわれきれなかったんでしょ？
情けなくなんかないよ。
皆のために出来るなんてかっこいいよ」微笑

ルカ「A....ありがとう..。」

かっこいいよ,俺が今１番言ってほしかった言葉。
それをこんなに簡単に口に出してくれるなんて。

そういって笑うAは、俺にはかわいい女の子に見えた。