管理者としての責任 ページ40
...♪♪♪♪
技術系のカフェでお茶をしているときだった。
突然スマホが鳴り出した。
電話に出ると、慌てた声で潜在能力系の人が電話をしてきていた。
潜在能力「アトラクションで事故が起きたんだ！
怪我人がいっぱいで...皆大変で...！」
支離滅裂な台詞だったが、
電話の向こうから混ざって聞こえてくる悲鳴
それが、僕の想像をかきたてた。
急いで向かわなければ....
貴方「ちょっといってくる！」
ルカ「え、A！？」
こう見えても幹部生の僕
普段は遊んでばかりだが、今回は潜在能力系のブースの管理者を任されていたのだ。
管理者というのは名ばかりで、
たまに様子を見に行く程度でよかったのだが、
こんなことが起こってしまった。
これは、半分は僕の責任だ。
着くと、そこは酷い有り様だった。
蜜柑「あ！Aっ
大変なんよアトラクションが落ちて皆が！」
あちこちで聞こえる泣き声
血の匂いが鼻をつんと突き刺す。
思わず逃げ出してしまいたくなった。
だけど、救護班の到着が遅れている今やるしかない。
僕は、広範囲に癒しのアリスを使った。
貴方「....っ。はぁ...はぁ」
こんな大勢にアリスを使ったのは久しぶりだ。
意識が飛びそうになる。
それを堪えながら治療をしていた。
なんとか怪我の具合が酷い人を治すことはできたが、
今の僕の力量では完璧に治すことは出来なかった。
そこでやっと救護班が到着した。
潜在能力「Aよくやってくれたよ...
今井先輩が来たからもう大丈夫だぞ」
昴君は、僕が治し損ねた人たちを一気に治療した。
流石だ、昴君のアリスは強い。
昴君は、優しく皆に具合を尋ねていた。
昴「このアトラクションの責任者を呼べ」
きた。昴君のお仕置きが。
冷たい声に震えながら責任者がやって来る。
昴君は、まず事故の原因を問う。
責任者「あのときは、皆忙しくて
多少注意散漫だったのかもしれません」
すばるくんが責任者の額に指を一本やる。
すると、鋭い痛みが彼を襲う。
あれは、昴君の二つ目のアリス
「痛みのアリス」
癒したときの痛みを記憶して第三者へと移すことができる。
皆が、昴君を恐れる理由の１つでもある。
昴「A
今回の管理者は君だったよな
どうすればこんな事故が起こらなかったと思う？」
貴方「僕が責任者からの報告だけでなく
現場の様子を把握するべきだった
ごめんなさい昴君」
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作者名：チョココロネ♪ | 作成日時：2023年6月18日 9時
