男装少女は秘密主義 (ページ39)

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逃げる貴方追うばばあページ39

僕らは、走った。ばばあから

すると当然、フォーメーションも崩れるものだ。
最初にフォーメーションを崩したのはルカだった。

ルカ「あ！うさぎが」

ルカの腕に抱かれていたうさぎが飛び出したのだ。
それを追いかけるルカ

そんなルカを追いかける僕

ガツッ...背後でなにか大きな音がなり振り返った。
すると、足を挫いたのか棗がうずくまっている。

そうなると先程まであんなに怖かったばばあが自然と怖くなくなるもので...
僕は、Uターンして棗の方へ向かった。

貴方「棗！大丈夫？
足くじいちゃった？」

棗「おまえ..さっきまで怖がってたのに
何で今平気なんだよ」

貴方「だって、棗が怪我したのにそんなの言ってられないでしょ？」

棗「...そうかよ」ﾌﾟｲｯ

棗は、顔をそらした。
だけど、耳が真っ赤になっていた。

おーそうか
棗は、僕が戻ってきてくれて嬉しかったんだなー？

なんて自分にとって都合のいいように解釈した。
自惚れるというのは、今の僕のことだろう。

貴方「よし、肩貸したげるから一緒にでよ」

棗「出るってどこに？」

貴方「...？そりゃ、お化け屋敷の外に？」

棗「はぁ..回り見てみろよ」

棗に促され、辺りを見渡す。
すると、あら不思議。
出口なんてどこにもないではありませんか。

壁と壁が押されあって密室に閉じ込められてるではありませんか。

お化け屋敷に閉じ込められた____
そんな絶望的な現実に今気づいてしまった。

貴方「うそ...もう最悪。」

絶望で頭を抱えていると、棗が壁に手をやった。

棗「これくらいの壁なら壊せるぞ」

貴方「駄目！
これは、潜在能力系の人たちが一生懸命作ったものだから」

棗「お前らしいな」微笑

棗がふっと微笑み
優しい炎で私の方を照らした。

棗みたいな暖かくて優しい炎
不思議とその炎を見ていると、不安が和らいでくる。

貴方「ありがとう棗」

僕らは、その場で救助を待つことにした。
思い返せば僕は、ルカと二人はあるが、棗と二人きりなんて新鮮だ。

何を話そうかなーと考えていると棗が口を開いた。

棗「お前って本当にかわいいというかバカだよな」

貴方「はぁ！？バカ？僕が？
バカっていったほうがバカなんだよ！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ

バランスを崩し、棗を押し倒すような姿になってしまった。

ルカ「え、何してるの」

その時ドアが開いた。

しばらくは、Aが棗を押し倒したと言う噂が流れそうだ...