男装少女は秘密主義 (ページ34)

今日:10 hit、昨日:32 hit、合計:5,284 hit

図書室ページ34

ルカside

ある日の能力別クラスの日のことだった。
特力系がAの事を探していて
俺は、それを手伝っていた。

特力は、Aを自分達の出し物に引き入れたいらしい。

翼「ルカぴょんもAの衣装姿見たいだろ～」

ルカ「.////そ、そんなの興味ない！」

仕方なく。俺は、探してるんだ///
Aが魔神の服着たら似合うとか、ちょっとかわいいかもなんてではない。
頼まれたから仕方なくだ！

とはいっても、教室にも森にも部屋にもAはいない。
もしかしたらと思い俺は、図書室に向かった。

ルカ「あ、いた。A....」

窓際におかれたソファーに座っていた。
眠ってしまっているようだ。
隣に座っても全く起きる気配がしない。

ルカ「綺麗な顔...」

長いまつげは上を向いていて
唇は何かの果物みたいに赤い

立てば彫刻、座れば絵画、歩く姿はトップモデル
なんて言われてたりもするのがAだ。

思わずみとれてしまっていた。
ふと、Aの隣におかれている本に気がついた。
なんだろうと思い拾い上げてみる。
小説みたいだ。

ぱらぱらページをめくって読んでみると、よくある恋愛小説だった。
主人公の女の子には、秘密があって
いつも明るいのにどこか儚い。
そんな彼女はある日恋をして変わっていく、なんて話だ

ルカ「なんだかこの子..Aみたい」

Aは、大事な友達だ。
だけどたまに、一線をどこかで引かれているような気分になるときがある。
自分の事を多く語ろうとしないからそう思うのだろうか。

ルカ「俺は、もっとAのことが知りたいのに...」

スッとAの頬を撫でた。
Aは、少し頬を緩ませたが、まだ眠っている。

ルカ「かわいいな..///」

自然とそう口走っていた。
Aは、俺の大事な友達なのに...
俺は、なんてこと思ってるんだろう。

俺は、何でAを見たらこんなにドキドキするんだろう。
きゅーっと胸がしまり体が熱くなった。

翼「おーい！
お、ルカぴょん！A見なかったか？」

急に呼びかけられ体がはねあがる。
声の主は本棚の隙間から顔を出していった。
だから、Aの存在にはまだ気づいていないみたいだ。

ルカ「し..知らない///
教室の方にいるんじゃないのか」

翼「お、おう。そうか
じゃあ見に行ってくるわ」

とっさに嘘をついてしまった。
まだもう少しAと居たかったから

ルカ「どうなってんだろ///」