男装少女は秘密主義 (ページ24)

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信頼関係ページ24

貴方side

蜜柑を外に出したあと僕は、その場に座り込んだ。
体力は限界だし、アリスの制御がまだ出来なくて怖かった。

初校長「A...」

貴方「し.ょこうちょう。っはぁ
今近寄らないで、せいぎょできてないから」

初校長「////...うん。わかってるよ。」

初校長の顔はもう赤くなっていた。
まだ、距離が三メートルほどあいているのに..

力が強いと制御するのが大変だから苦労するものだ。

初校長「怖かっただろ。ごめんね
早く来れなくて」

気づくと初校長は近くまできており、僕を抱きしめてくれた。
安心させるように頭を撫でてくれた。
先程までとは違い、フェロモンの影響を受けていないように見える。

どうしてこんなに優しくするんだ。
泣かないように頑張ってたのに、優しくされたら泣いちゃうじゃないか。
目尻から頬に水がつーっと伝うのを感じた。

貴方「怖かった。
もうだめかとおもった。」

初校長「もっと自分を大切にして
君はぼくの大事なかわいいAなんだ..
僕の知らないところで傷つかないで」

初校長はずるい。
こうやって僕に優しくして、僕が離れられないようにするんだ。
とことん悪い人だ。

貴方「ねぇ」

初校長「ん..？」

貴方「何でぼくの手紙を初校長が回収しちゃうの？」

一瞬表情がこわばった。
だけどまたすぐに戻して笑っていう。

初校長「君には傷ついてほしくないんだ」

貴方「そっか....」

どう考えても裏がある。
だけど気づかないふりをした。
それがきっと僕にとっても初校長にとっても一番いいような気がしたから。

それに何より来てくれて嬉しかったから
この人は僕がピンチの時はいつも助けてくれる。
僕を見捨てずにそばにいてくれる。
それが、僕にとってどれだけ嬉しいことなのかは普通の人には分からないだろう。

貴方「..もうねむいかも.....」

初校長「あとの事は任せて
おやすみA」

あれ、何で爆発だけで初校長が来たんだろ
そんなことだけじゃ動かないのに
それに僕がその場にいたことにもちっとも驚かなかった。
まるで僕がこうすることをわかっていたみたいに....

そんなことを考えていた

しかし、さらっと髪を撫でられると
そのまま彼の胸の中で眠ってしまった。

まぁ。そんなに深く考えなくていいよね....？

初校長「.......」