行動派 ページ22
蜜柑は職員室に暴れたため部屋で謹慎になっているそうだ。
食べ物も与えられずに部屋にいるのか...
貴方「脱走に協力するかはわからないけど
食べ物だけ持っていくよ」
そういい物品の入った袋を蛍から受け取った。
ドアの前には監視がついているため屋根づたいに行くことにした。
窓をコンコンと叩くと蜜柑が急いで窓を開けた。
貴方「大丈夫..？じゃないよね
いいよ。いっぱい泣いても」
蜜柑「A..うち"じいちゃんにあい"たい」
僕に抱きついてわんわんなく蜜柑をほおっておくことなんてできなかった。
正直蜜柑をおじいさんのところまで送り届けれる自信はない。
だけど....
貴方「僕は、蜜柑の力になりたい。」微笑
蜜柑「A...」
早速僕らは電気を弾くクリームをぬって
学園の塀の付近に瞬間移動した。
分厚いどこまでも続くように思える壁をスッと撫でた。
今日は棗がいないけど....大丈夫。
きっとできる
ﾄﾞｶﾝ....
鈍い音を立てて塀が崩れる。
貴方「やった...ほんとにできちゃったよ」
蜜柑「追っ手が来る前にはよにげよ！」
蜜柑にぐいっと手を引っ張られて外に出た。
何年ぶりの外だったのだろう。
すっと夜風が頬を撫でて気持ちよかった。
おじいさんと合流するため僕は、千里眼のアリスを使った。
学園内とは違い結界がないから探すのも簡単だった。
貴方「よし。見つけた
こっちにいこ！蜜柑」
男１「こいつらアリスか
捕まえて売り飛ばしたら高くつくらしいぞ」
蜜柑が見知らぬ男に捕まっていた。
まずい、助けないと
そう思いアリスを使おうとするがうまく力がでない。
ダメだ。このままじゃ蜜柑がつれていかれちゃう
男２「お前綺麗な顔してるな
こいつは見世物にしてもいいかもしれないな」
顎をがっと掴まれて無理矢理顔を向けさせられる。
すると、男の顔が急に赤くなった。
まずい..一瞬で何が起こっているのか分かった。
男２「なんかこいつ甘いにおいしないか///？」
男１「それ思った///
そいつをこっちによこせ！」
アリスを結構使ったことでフェロモンのアリスの制御ができなくなっている。
自我を失いかけている男たちを見て、
僕が初めてアリスを暴走させた日の事を思い出した。
怖い。アリスが制御できない
蜜柑「Aっ！」
貴方「..っ！」
くよくよするな綾瀬A
お前がしっかりしなくてどうするんだ。
貴方「爆発しろ！」
ドカーン！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チョココロネ♪ | 作成日時：2023年6月18日 9時
