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私の夢 ページ21

貴方side





1「ドッチボールだぁ?」







蜜柑「そ!皆で楽しく運動するといろんなこと忘れて



  スッキリするよー!」







2「はぁ?何いってんだこいつ」







3「誰がやるかブス」







蜜柑は、クラスの皆でドッチボールをしようと提案していた。



だけど、この荒れ果てたクラスでそんなことできるはずがない。



蜜柑は、私のところにやって来た。






蜜柑「Aぁ!ドッチボールしよう」(泣)






貴方「めんどくさい」






私は、無愛想に答えて雑誌に視線を戻した。








蜜柑「そんなこと言わんとってやー」




蜜柑「あっ!うちこの女優さん知っとる!」






蜜柑が雑誌の女の人を指さす






蛍「実力派女優の安積柚希っていう人ね」







貴方「この人すごいよね……」







私も一回だけスタジオであったことがある尊敬している人…






蜜柑「Aもこの人みたいな立派な女優さんになれるよ!」






貴方「え…?」






蜜柑から言われた衝撃的な言葉に驚いた。



私の小さい頃からの夢は、女優になること



学園に無理矢理連れてこられた時に諦めた夢だったのに……



親友の棗やルカにすらいったことがなかったのに……



私が子役だったことを誰かに聞いていたのだとしても…







貴方「何で蜜柑が知ってるの?」








蜜柑「何となくそんな感じがしたから」







蜜柑は、ニコッと笑った。









貴方「何となくって……」








蜜柑「でも、これは絶対や!

Aは、この人みたいに……いや…この人よりすごい女優さんになる!」








蜜柑のまっすぐな眼差しに思わず目を奪われていた。








蜜柑「Aも諦めたらアカンで!」









アリスだと分かったとき、当たり前の日々を失って泣いていた私。



「我慢しろ」,「アリスなんだから……」,「諦めろ」



そんなことばかり言われ続けてきた私にとって1番言われたかった言葉だった。



蜜柑は、まためげずに皆を説得しに行っていた。







貴方(私も…蜜柑の力になりたいな)






自然にそう思っていた。





貴方「皆でドッチボールしようよ」

ドッチボール→←お茶会


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作者名:苺のパフェ | 作成日時:2020年10月4日 23時

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