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時の流れ ページ11
臣side
俺は一瞬にして愛する人を手放してしまった。
カナは別れたい理由をしっかり話してくれる
ことはなかった、
最後にあんな下手くそな笑顔を向けるのだもの
聞きたくても聞けなかった。
貴方が別れることを望むのだから応じるよ。
俺は黙って受け入れた。
ただ単にこれ以上苦しめたくないと思った、
我儘の言えない君だからこそ
一緒に過ごせる時間を作れなくなってきている
環境に押しつぶされてしまうと思った。
ーまたあの綺麗な笑顔が見たい…
目を細め、まるで天使のような、全部受け入れ
て肯定してくれるようなそんな笑顔。
俺の幸せは貴方が幸せであること＿
貴方が幸せならそれでいい＿
心からそう思える人だった。
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作者名：I☆ | 作成日時：2018年7月15日 2時
